秋の播磨灘は、青物狙いのハイシーズンになります。ツバスはハマチに成長をするなど、中型サイズ以上が釣れ始めます。夏から初秋のライトジギングや落とし込み釣りが終わり、ジギングや活きエサののませ釣りで、ハマチは勿論、メジロやブリを狙う、播磨灘の型物シーズンがスタートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター丸山明)
明石ジギングシーズン開幕
夏にライトジギングで賑わしたツバスたちもハマチサイズに育ち、メジロが幅を利かせるこの時期からが、おもしろさを増す秋のジギングシーズンです。さらに、明石海峡から淡路島西岸地域でシラス漁が盛んですが、このシラスも彼らの大好物で、たらふく食べ、さらにおデブでパワフルに変身します。これから初冬までおもしろい釣りができます。
それを裏付けるように明石沖のジギング乗合船の釣果速報は、ひと船メジロ160匹とか出ています。竿頭は、メジロ20匹以上と写真付きで出ていましたが、いやはやびっくり大型クーラー何杯でしょうか。
いよいよ明石沖のジギングですが、昨秋以来のことですから調査釣行からスタートです。
タックルとラインの必要強度
障害物が無ければPEライン1.2-1.5号でもメジロを上げられますが、水深50-30m等のカケアガリを潮速4kt前後でボートを流すと、崖のような根が危険で、底からある程度力いっぱいに巻き上げなくてはならない、リスクがある釣り場があります。こんなカケアガリに潮が当たればこそ、青物も寄ってくるというところです。
70cmクラスのメジロをメインにして、不意のブリクラスも何とかとなれば、私が、2号タックルと呼んでいるPEライン2号に適したロッドとリールの組み合わせです。S社だと#2-#3クラスロッドで、160gのジグを快適に使用でき、メジロならばどんと来い、ブリでも何とかするというレベルで、秋のオールマイティーです。
晩秋のブリは3号タックル、ライトジギングは1号タックルです。小心者で下手くそながらも、オーバースペックは面白みを減じるので、この程度が妥協点です。
ボートでジギング釣行
ネットに流れる釣果にあやかりたいと9月末に釣行。6時に出航して明石沖を目指します。上げ潮が動く7時過ぎに釣り開始です。まだ、とろんとした海に魚の気はなく、一生懸命ジャークしてリーリングしても反応なく、腕も足もだるくなります。1時間近くカンタマの潮筋を変えながらジグを動かすも冷たいもんです。
釣り場を南東に移動して探りますが、何もなし。50m以上から40mのポイントを探っていましたが、潮がまだ良く動かないので浅場に転進して、30~20mのカケアガリを狙います。潮の動きによってポイント選択することが釣るための大きな条件です。
潮効き始めるとブリ族連発
8時半を回り、上げ三分になり潮が効き始めた時、ジグがフワッとしました。突っついたり尾っぽではたいたりのいたずらでしょうが、アクションを変えて誘い、再度着底からジャーク&フォールで最初のハマチが食ってきました。レギュラーサイズのおはようハマチ君です。
潮が3kt以上で流れると、ここからほぼひと流しごとに喰ってきます。44~47cmのレギュラーサイズから63~67cmのメジロまで、活性が高くなったのか強引を楽しませてくれます。寿司だねがどんどん増えていき、笑いは止まらないものの四肢はカチコチです。
160gのピンクシルバーが当たり
フォールを多用するアクションですので、テールフックを取り付け、ほとんどテールに食ってきます。しかし、テールフックは根がかりリスクが高くなりますので、着底すぐにジャークで底を切ります。この瞬間に喰うことも少なくありません。
当日は160gのピンクシルバーが大活躍で、相性がよくこのジグで一番釣っています。まあ、他のカラーでも釣れるのでしょうが、験担ぎのこだわりが強くなってしまうのも困りものです。験担ぎになるお気に入りジグは、不思議と高価なものではなく普通のジグから見つけ出すと、これ宝物になり、サワラが多い時は使いたくないジグです。