本当にあった怖い話、というよりも、沖釣り歴18年の筆者が「家庭内の怖い状況」を回避??した実話を綴ってみました。反面教師としてご参考になれば幸いです。因みに現時点で円満な家庭を維持しております。多分。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部)
レベル1:釣り前日に子供発熱
釣りにドハマリしだした若かりし頃。この時はまだ我が家待望の第一子が生まれて間もない時で、子供の世話で毎日悪戦苦闘している妻を尻目に、「子供の離乳食を仕入れてくる」とか適当な理由つけ、毎回少しでも罪悪感をごまかしながら釣りに出かけていました。
「釣りは月に1回ね」
というより、おこづかい制の若いサラリーマン。現実問題、こんな決め事作らなくとも(沖釣りは)月に1回しか行くことは叶いませんでした。筆者にとって貴重な月1回のお楽しみ。それはそれは楽しみで仕方がなかったのです。
そんなある日。よりにもよって、そんな「貴重な日」の前日に子供が発熱。妻は明らかに行ってほしくないオーラをかもし出していたのですが……「行ってきていいよ」とのお言葉。妻のやさしさに甘えたというより、自分の欲求に負けた形でこの時は出かけてしまいました。
罪悪感は少々あったものの、気持ちを切り替え、沖での非日常を満喫。そして帰港後ケータイを見ると写メが1件。
「38度まで熱が上がったので病院に連れて行った」とのこと。この時はさすがに自分の判断が間違っていたと思いました。帰宅後は釣りを満喫したことは一切口にせず、妻のサポートに徹したことは言うまでもありません。
レベル2:結婚記念日に釣り
釣り人あるあるの一コマ。私も1度やらかしました(笑)。時は流れて平成から令和に。その昔、沖釣り前日に発熱した長女は中学生。2人目の子供も小学生高学年(小4)になったということで子育てはだいぶ落ち着いたころ、事件は起きてしまいました。
この年の結婚記念日は土曜日。忘れていたわけではないのですが、「夕方までに帰れば問題ないかな」なんて思い、船宿に予約の電話。10月下旬、曇り、無風。当時はもう、完全に釣りしか見えていない状況だったと思います。
妻に一言「ゆ、夕方には戻るね」
一応、様子をうかがいながらそっと釣りに行く旨告げると…私の予想を覆し、妻の表情は明らかに「信じられない」に変化。どんなに年を重ねても、妻にとって結婚記念日は特別な日だということを改めて思い知らされた瞬間でした。とはいえ、前日キャンセルは船宿にとって死活問題。陸っぱりならまだしも…10月下旬、曇り、無風。ここは心を鬼にし、苦渋の決断です。
幸いにも、この日の目的地は沖上がりが早い外房。幸い渋滞もなく、余裕をもって帰宅。もちろん、ケーキやシャンパン、サプライズプレゼントも忘れずに。一歩間違えれば怖い話?になりそうでしたが……一応、沖釣りもう1回分の出費を加える形で事なきを得ました。