秋のアオリイカシーズンが開幕した。ターゲットは春に生まれて胴長20cmほどに成長した新子のアオリイカ。好奇心旺盛で、エギにも果敢にアタックしてくれ、数釣りも狙えるため、エギング入門には最高の季節となる。いよいよシーズン開幕ということで、今回はアオリイカのエギングを、エキスパート・木下大介さんに解説してもらった。ぜひこの稿を参考に、エギングに挑戦しよう!
エギングの魅力
エギングは誰にでも手軽にできる釣りとして人気だ。
陸っぱりエギングのターゲットとなるイカは、アオリイカがメインとなる。季節によっては大型のアオリイカも釣れ、ロッドをブチ曲げドラグをジャンジャン滑らせるスリリングなファイトが楽しめる。
そして、いよいよ開幕した待望の秋シーズンは、胴長15~20cmの新子サイズが数釣れ、サイトフィッシングでイカの行動確認もできるのが楽しい。
また、警戒心の弱い小型がターゲットとなるので、初心者の入門にも最高の季節である。もちろん、そのおいしさも魅力の一つだ。
エギングのシーズンは?
アオリイカの釣れる時期は、春の5~7月の親イカシーズンと、秋は9月から水温の下がる12月ごろまでである。
春の親イカ狙いは、アオリイカの産卵シーズン前。
浅場の海藻類に卵を産みつけにやってくる、キロアップの良型が狙える。産卵を意識した個体を狙うため、ポイントはホンダワラやアマモなどの海藻が狙い目となる。
そしてこれからの秋シーズンは、春に産まれた新子イカが20cmくらいまで成長したものが数釣れる時期だ。
どこで釣れるの?
秋は比較的どんなポイントも狙い目になる。
春だと産卵場所がキーになるが、秋は防波堤や磯場はもちろん、サーフ、水深の浅いゴロタ浜、湾の奥などが狙い目となる。ただし全てエサとなるベイトが集まることや潮通しのいいことが条件だ。
防波堤であっても、海底にある変化が重要となり、カケアガリやシモリなどがある所はイカが群れでいることが多い。足元の基礎石周りもしっかり狙えば釣果が伸びるだろう。
アオリイカが釣れる時間帯は朝、夕方のまずめ時がいいと思われがちだが、日中であっても潮の流れやヨレているポイントがあれば釣れる。
水深があるディープエリアのボトム付近、障害物が多くあるポイントなどをテンポよくラン&ガンすることをオススメする。
シーズンやポイントの解説はこのくらいにして、続いてはエギングに使用するタックルを紹介したい。