三重県の四日市港周辺に小アジの群れが入り、サビキ釣りで好釣果が出ている。釣果だけ考えれば断然サビキだが、今回は即席極小ジグヘッドリグで狙った。激ムズのマイクロゲームをレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
四日市港でアジング
三重県の四日市港周辺に小アジの群れが入り、サビキ釣りで好釣果が出ている。サッパなど定番のターゲットが不調なのは気がかりだが、アジが安定して釣れるというのはうれしい限りだ。
現時点でのサイズは10cm前後を中心に、大きいもので12cmほど。どう考えてもサビキで狙うのが正解だが、今回はこれをルアーで狙ってみた。非効率は承知の上だが、必要以上に釣れても食べ切れない。とりあえず南蛮漬けで1食分。小さめのもの10匹を目標に頑張ってみよう。
釣り場の四日市港に到着したのは6月下旬の午後7時半。係留船の明かりが海面を照らすポイントに車を止め、早速準備を開始する。
メバルタックルに、ラインはエステル0.3号。フロロカーボンライン2lbのリーダーにキスバリ6号を結び、ハーフヒッチでハリスを90度方向転換する。その状態でチモト部分にガン玉をかませば、即席極小ジグヘッドの完成だ。
ワームは2.5cmほどにカットしたパワーイソメのシッポ。柔らかいので食い込みが良く、生分解素材なので気に入って多用している。
繊細なアタリに即アワセ
経験上、四日市のアジは深いレンジでのヒットが圧倒的に多い。ふ頭周りのポイントは水深があるため、キャストしたらラインを送ってフリーフォール。とはいえ、フォール中に飛びついてくる元気な魚もいるので、過度なイトフケには注意が必要だ。
着底したら、ゆっくり巻き上げながらレンジを探っていく。アタリが出れば即アワセ。早々に1匹釣れたが、その後はミスバイトが続く。
極小ジグのバランスが絶妙
その内にワームが緩くなり、アタリのたびにズレるようになってきた。こうなるとバイトの際にワームだけが吸い込まれ、肝心のハリが口の中に入らなくなる。そこで、ズレないように瞬間接着剤で固定。ハリと一体化させることで食い込みが良くなり、フッキング率も向上する。
これが功を奏し、単発ながらフッキングが決まるようになってきた。とはいえ、ふ頭周りのボトム狙いなので極端に軽いリグは使えず、当然のことながらヒット率は決して高くはない。
だが、アタリは頻繁にあるのでチャンスも多い。ヒット率ゼロでは面白くないし、イージーに釣れてもうれしいのは最初だけ。今回はその辺りのバランスが絶妙で、思っていた以上に熱くなった。