今年は年明けからの厳冬の影響で、4月からの水温上昇が遅れ気味の場所が多い。例年であればゴールデンウイーク明けからシロギスが活発に釣れはじめる鳥取県弓ヶ浜も、まだシロギスの活性が低い状況とのこと。それならばまだまだ冬の魚であるカレイが釣れ、マダイやクロダイの乱入も期待できる高松市のサンポート高松に釣行した。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター長谷川靖之)
サンポート高松で投げ釣り
5月20日の午後9時、大阪府堺市の自宅を出発し、途中エサ店でユムシ、袋虫、青イソメを仕入れて一路高松市を目指す。現地には夜明け前に到着し、波止根本から4本の竿を投げ分けた。夜明けの時合いに回遊するマダイ、クロダイを狙って、大物仕掛けでアタリを待つが残念ながら不発。
夜明け後に年無しクロダイ
完全に夜が明けて、カレイ、シロギス狙いの仕掛けにチェンジしようとした午前7時過ぎに、ユムシを付けたサオ先に前アタリが出る。すぐにミチイトを送り込むとスルスル~とイトが走る。ここで大きくアワせるとしっかりとフッキングしたようだ。途中の締め込みを堪能して姿を見せたのは良型のクロダイだ。
この釣り場は手すりがあって安全だがタモ入れが難しい。同行した妻にすくってもらって波止に上げると、思った以上に大きく、メジャーを当てると51cmの年無しクラス。ハリを飲み込んでいたのでしっかり血抜きをしてクーラーに入れた。
タイ狙い継続で6匹追加
日が昇ってもタイ系の魚が釣れそうな雰囲気だったので、4本の竿のうち2本はシロギス&カレイの仕掛け、2本はタイ系の仕掛けとした。
するとこの作戦が的中。潮止まりを迎える午前11時までに38cm~45cmのクロダイを6匹キャッチした。クロダイは口に掛かったものは全てリリースし、ハリを飲み込んだものだけをキープした。
ウミケムシに苦戦
一方、シロギス&カレイの仕掛けには嫌というほどウミケムシが掛かってきてうんざりさせられる。朝方に地元の人が「1日投げ釣りをやったら100匹は釣れるから覚悟して」と言っていた。最初は「大げさな」と思って聞いていたが、まさにその通りで、ほぼ毎回2本バリにウミケムシが2匹くっついてくる状況。そこでたまらず釣り座を波止根本寄りに100mくらい移動させた。
場所移動奏功し良型キス
水深がやや浅くなり、マダイの可能性は低そうな感じだが背に腹はかえられない。手のひらは既にウミケムシの毛だらけでチクチク痛い。
それも我慢しながら釣りを再開すると、ここでも相かわらずウミケムシの猛攻。ところが、常に仕掛けを動かし続けてケムシを回避しながら釣っていると、サオ先を絞り込むような鋭いアタリが出た。
仕掛けを巻き上げる時のブルブルっという感触からシロギスを確信。ソロっと抜きあげると27cmの良型が姿を見せた。続いて隣の仕掛けにも同様のアタリで、今度は24cm前後がダブルで釣れてきた。