荒れ狂う磯にボートをつけて狙うヒラスズキ狙いは、フルキャストで食わせる楽しさに、遊園地のアトラクションのような魅力があります。今回はそんな磯ヒラゲームを紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉浦永)
ボート磯ヒラとは
ボート磯ヒラとは、船でしか行けない沖磯の近くにボートを寄せて、磯周りのサラシや潮流変化を狙う釣り。磯に立つ陸っぱりの場合、足場は安定して釣りやすいものの、ボートの場合は磯の荒波の中で釣りをするため、ボートが遊園地のアトラクションのように揺れます。
そんなボートヒラスズキの魅力は、全くスレていないポイントにいくから、常にフレッシュな魚を狙えることです。
というのも、沖磯の周りは常に波が砕ける状態なので、ウネリのような大波が毎度のように押し寄せます。そのため、ボートで近寄るのは超危険!波にさらわれてボートが磯に激突なんてことも珍しくないので、プレジャーボートはほとんど近寄らないためです。
ポイント概要
沖磯にも色々な形がありますが、基本的には突き出した磯を狙います。突き出した磯とは、周りの水深が深く、いきなり海面に突き出した磯のこと。このような磯なら、ボートのプロペラがすることがないので、ボートをポイントにつけやすいということになります。
今回のポイントは、愛知県の伊良湖沖に点々と存在する沖磯!
当日の状況とタックル
釣行した5月1日の天気は雨で、風速は5mほど。ウネリが入っており、沖合では1mほどの波。磯付近では倍の2mほどの大波だったため、足場は安定しないが、サラシはできていて好条件でした。
また、ベイトとなるカタクチイワシも波に押されて接岸している状況でした。
使用タックル
ロッド:7ftのスピニングロッド
リール:4000~5000番クラス。
ライン:PEライン2号以上
リーダー:30lb以上
ルアー:10~14cmの細身のミノー
基本の釣り方
釣り方は、基本的にはただ巻きでOK!ただしリトリーブスピードはスローで、1回転2秒が目安です。イメージとしては磯の波でルアーが流された際のラインスラックをとっていくイメージです。
基本的に磯から離れたポイントにルアーが着水しても、シーバスがルアーを見切ってしまい捕食に至ることはほとんどありません(よっぽど高活性ならあり得る)。つまり、トレースコースは、磯のキワを通していく場合がほとんどです。
シーバスが潜んでいそうな、磯の波が当たる裏側、磯と磯のスリットなどをフルキャスト&ピンポイントキャストで狙っていきます。
干潮からのポイント選び
干潮時は海面に突き出した磯を狙います。これは、海底から急激に突き出した磯の周りはある程度の水深があるため、干潮でもルアーを根掛かりさせることなくトレースできるからです。