外房片貝にある九十九里海釣りセンターでは、3月に入り、陽気がよくなってきたためか水温が徐々に上昇。魚の食いも同様に急上昇して子どもたちの歓声が多く聞かれるようになってきた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 坂本康年)
多彩なターゲットを放流
厳寒期の低水温による食い渋りが見られ少し苦戦していた。たくさん釣らせるをモットーにするオーナーは、寒さに強いソイやギンザケ、カレイなどを大量に入れていつも通りに数を釣らせる努力を怠らなかった。
寒さ対策のソイやギンザケの供給は終わり、変わってマダイが主役の座に復帰。500g級主体に少し大きな1.5kg級を大量放流。さらにアジ科の最高級魚・シマアジも放流を予定。
一般的なものから、大物志向派には3~4kg級のカンパチを用意。ワラサやヒラマサなども視野にいれているそうだ。春告魚のメバルやマニアック派用のイセエビも用意。
取材当日も結構なサイズのイセエビを3尾上げた人がいた。この時期にイセエビと思われるが、水産業を本業とするオーナーだけに、全国津々浦々から業者を通じて魚を調達することが可能なようだ。
家族連れで大にぎわい
3月20日(日)は三連休のうえ好天にも恵まれて、たくさんの家族連れで賑わいを見せた。港の堤防や砂浜などでの釣りは慣れない人にとっては危険だが、ここは足場がよく仮に落ちても水面までが低く上がるのが容易。常に大人の目が届く範囲なので安心だ。
貸し竿からエサ、発泡クーラーまですべて完備なので、手ぶらの初めてという人が多い。当日も初めて組がたくさん。川崎市の小林一家はえいとくんが釣りに興味があるというので家族4人で来場。あまり釣れなかったが、ななみちゃんともども子どもは十分満足したようだ。
千葉市からの家族はなおちゃん(7歳)がマダイに大喜び。ギンザケしか釣れていなかったので、赤い魚がうれしかったようだ。
高級魚が盛りだくさん
世田谷区の山崎くん兄弟(12歳と9歳)は初めてながらお父さんの力を借りずにソイやマダイをゲット。強い引きを味わえて「面白かった」と満足したようだ。
家族で来るのが圧倒的に多いが、なかにはお母さんと2人も。船橋市の佐藤くん(9歳)は、釣りの素養があるらしく、お母さんに助けてもらうこともなく一人でマダイを連発。将来有望な釣り人の誕生のようだ。