極寒の北海道知床、オホーツク海側は流氷に覆われるので12月には船を懸架するが、太平洋側羅臼にはまだまだ熱い釣りがある。今回は極寒の最北東端地で繰り広げられている熱い釣りをご紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター前島宣秀)
羅臼のサクラマス釣り
羅臼でのサクラマス釣りは昨年開拓された新しい釣りもの。定置網に掛かっているので試してみたら釣れることから始めたという。
サクラマスとは、河川残留型(陸封型)をヤマメ、降海型がサクラマスに分けられており、文献によると北海道のヤマメは約75%が降海しているらしい。
タックルとジグ
サオはBLAST SJ 63B1、リールは紅牙IC150HLに12ブレード1号、リーダーは30lbを3ヒロとした。フックは刺さりのいい小さいもので4cmが主流、北海道ではささらさるの1/0 4cmが人気。
ジグは各メーカーからサクラマス専用として発売されているものも多いが、定番はナマラジグの赤白ゼブラ系をベースに緑系、赤金など思い思いの物を使っているがどれも夜光系が主流。但し人気のジグはなかなか手に入らない。
1番問題なのは水深でジグが動かなければ釣れない。羅臼では150~175gが定番であるが、水深が15~60mあたりと深いためにサオは1番ではなく2番をベースにした方がいい。
体感気温はマイナス18度
今回の釣行は2日間とした。この時期は特に天候が安定せず出船できる日はかなり限られるが、今年は2日間ともに天候にも恵まれた。
6時半集合、準備が整い次第の出船となったが、羅臼漁港は海氷に覆われ始め、本格的な厳冬期が始まった。また、目の前に広がる国後島が朝陽に染まりとても神秘的ではあるが、それにも増して寒い、寒すぎる。体感気温は氷点下18°の世界、手袋は二重、靴の中、背中を含めてカイロは絶対に必需品である。
タナが超重要
釣り場は出発して15分程度、底にはスケソウダラの刺し網が入っているので、魚津船長より何メーターより下げないでと的確なアナウンスがあるので安心であった。指示ダナまで下げてのスロージギング。
非常にタナが重要な釣りで、釣り上げたタナを船長がみんなにアナウンス、協力戦だ。