釣具部屋で穴釣り仕掛けが目に入り、釣行へ。塩イソメ、イワイソメ、塩締めキビナゴの3種のエサで実釣比較。はたして一番釣れたのは?
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター菅野裕基)
釣具部屋で穴釣り仕掛け発見
早いもので今年もあっという間に過ぎていき、師走に突入しようとしています。ここ最近の釣行内容としては、ヘラブナ釣りをメインとして釣行しながら9月と10月はハゼ狙いにでかけましたが、思うような釣果に繋がならず。
そうこうするうちに新ベラ放流の声が聞こえ始め、今回の釣行前日の28日にはホームグラウンドである登米市カッパ池にて微力ながらお手伝いに参加して、放流作業に一汗流してきました。
明日も休日のためどうしようかと釣具部屋を探ると、大量のブラーと穴釣り仕掛けが目に入り、思いつきで穴釣り釣行を計画した次第です。さて、この思いつき釣行が吉とでるか凶とでるか……。
3種のエサで穴釣り
11月29日、釣行日の潮は長潮で満潮は12時29分予定。最初は渡波港エリアでサオを出す計画にしましたが、道中寄ったもののあまり釣れておらず。女川方面に走り、398号リアスブルーラインを抜けて桐ヶ崎漁港に到着しました。
道具は8.6ftのルアーザオに2500番スピニングリール、ミチイトはナイロン2号か3号を巻き、直結でブラーを結びます。ブラーの重さは状況に応じて10、12、15gを使用。肝心のエサは塩イソメにイワイソメ、キビナゴの塩締めを用意しました。
塩イソメ
まずはブラー12gに塩イソメの2本房がけで実釣します。このエサの特徴はその名の通り塩で締めているため、フグなどのエサ取りに強いところ。通常の青イソメでも構いませんが、海水温が高いとフグの猛攻に合い釣りにならない可能性が考えられます。初心者の方なら青イソメの見た目と臭いに嫌悪感を感じる方もいますが、塩イソメは既に動かないし臭いも少ないため扱いやすいのではないでしょうか?釣り方としては足元に落として誘いをかけるだけ。
2投目に「ゴツン」と根掛かりのような感触が伝わりアワせてみると、竿先に生命感が感じられました。海面から顔を出したのはナイスサイズのドンコでした。なんかあっさり本命が釣れましたね。
キビナゴ塩締め
次は同じ12gのブラーにキビナゴの塩締めを付けて落とし込みます。ドンコをはじめとした根魚類は小魚もエサとして捕食するので、個人的にはこれが1番釣れそうと気合入れて数日前からセッセと仕込んだエサです。が、塩の分量が足らなすぎたのか分かりませんが、水分が抜けて硬くなる予定がフニャフニャのままでハリに付けるのもひと苦労。
なんとか投入しますが、当然アタリもなくエサ持ちもよくありません。落とし込む途中にハリから外れてしまい底につくころにはなんにもエサがない状態です。ん~、これは期待していたのに残念な結果に終わりました。
塩イソメとイワイソメのセット
先ほどまで使用したブラーを根掛かりで失い、仕掛けをピーステンヤに変更して使います。ピーステンヤは2本バリ仕掛けですので、両方に2cmほどの長さでエサを付けて軽く投げ込みます。
沖の方からトントン……とサオ先でリズムを刻むこと数分。コンコンと心地いいアタリがきました。しかしこれはリリースサイズのアイナメです。アイナメは非常に嬉しいのですがもう少し大きいのが釣りたいところです。
ちなみに片バリに塩イソメ、もう1つにイワイソメを付けての釣りも試してみましたが、この日は合わないのかアタリはありませんでした。
イワイソメといえばカレイの投げ釣りで利用され、エサ本体の硬さとその匂いで魚を寄せる特攻エサとして有効ですが、デメリットとして値段が少々高いというところでしょうか。昨今のコロナ過で輸入量が減り日によっては釣具店でも在庫がないときがあるそうです。運よく手に入れたときは大事に使いたいですね。
イワイソメ
桐ヶ崎漁港内をあっちに行ったりこっちに来たり……足を使いエサをかえながら穴を探り続けます。
続いては金色のブラーにイワイソメを3~5cmほど切り、匂い重視で攻めてみることに。しかしこの穴釣りという一見簡単そうですが肝心の穴を間違うと魚どころか根掛かり多発になりますので注意が必要です。
潮の影響もありますがこの日は穴の奥深くにブラーを落とさないとなかなかアタリを貰えませんでした。時刻は既にお昼過ぎ、14時前にようやく力強いアタリをとり巻き上げるとアイナメ……?いや、多分これはアイナメそっくりのクジメでしょう。何はともあれ1尾釣れました。