東京湾での「イシモチ釣り」が開幕しました。早上がりのショート便にて良型20匹を確保。定番ゲスト・アジの他、なんとタチウオも手中に収めた釣行をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
東京湾イシモチ釣り
シーズンは例年10月ごろに開幕し、翌年の3月末ごろ、長くてもGWごろまで。特に水温が下がり、群れがかたまりだす12月以降はベストシーズンとなり、ビギナーでも数釣りが可能。
一般的にイシモチ釣りといえば「サーフからの投げ釣り」というイメージが強いかもしれませんが、東京湾では船釣りが基本。横浜周辺から専門で狙う釣り船が数軒あり、シーズン中は賑わいをみせています。
また、仕掛けはコマセを使わない「胴つき仕掛け」を使うのも大きな特徴。お手軽で引きも強く、また食べてもおいしいことから、初心者からベテランまで幅広く楽しめる釣り物です。
イシモチ釣りのタックル
タックルについてはオモリ30号を背負えるサオ、リールはPEライン1~2号を100m程度巻いたもの。それだけ。
実はイシモチ船に乗り、周りを見渡すとよくわかるのですが、カワハギ用などの硬めのサオを持ち込んで丁寧に誘いを入れている方、軟らかいサオを持ち込んでのんびり置きザオ中心の方、スピニングタックルにてちょい投げをしている方等々、使用タックルはとてもバラエティーに富んでいます。自分のスタイルで楽しめる道具を持ち込んでみてください。とはいえ、慣れないうちは万能な「LTアジ用」を持ち込めば無難かと思います(もちろん各船宿でレンタルタックルもあります)。
イシモチ釣りの仕掛け
仕掛けは胴つき2~3本バリが基本ですが、初心者はまず船宿で2本バリを購入してみるといいでしょう。特に今回私が利用した黒川丸のメインのポイント・本牧沖は水深20m前後と浅いので、少ないハリ数で十分。
ただし、猿島周りの50~70mのポイントに行く場合は3本バリで広範囲を攻める方が有利。リールも小型電動が重宝します。
クーラーボックス
持ち込むクーラーボックスは20~30L程度がオススメ。シロギスよりもワンランクサイズの大きいもを持ち込みましょう。
イシモチの釣り方
エサはアオイソメ1匹掛けが基本で、頭の硬い部分にチョン掛けします。そしてボロボロになってきたら継ぎ足して2~3匹掛けに。継ぎ足しは1匹、多くても2匹(全3匹)まで。あまりたくさん付けてしまうと逆に食いが悪くなってしまうので注意が必要。
食いがいい時は誘う必要はないのですが、基本誘いは有効。オモリトントンのゼロテンションをキープしつつ、サオを目線位まで上げてゆっくりおろし、エサをゆらゆらさせるイメージでアピールしましょう。
アタリは明確で「ガツガツ」といった手応えがくるのですが、あまり捕食が得意ではない魚らしく、早アワセは厳禁。少し待って、しっかりサオ先が突っ込んでから軽くアワセを入れてやります。場合によっては「ガツガツ」が長く続き、アワせてもなかなかハリ掛りしないこともあり、こういう時は置きザオによる「向こうアワセ」が有効の場合も。一応、頭の片隅に仕舞っておいてください。
そして釣りとセットにしてほしい工程はズバリ血抜き。これをやるかやらないかで驚くほど食味がかわってきます。イシモチの血抜きは釣ってから10分が命。はやる気持ちを抑えて、確実に実行してください。