オホーツク海に面するウトロ港発で、9月の限られた期間だけライセンス制度で楽しむ船釣り、それが鮭(アキアジ)釣りだ。日本全国から釣り人が集まる鮭釣りを紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター前島宣秀)
アキアジ釣りのライセンス
9月1日にライセンスが開幕、25日間のウトロ漁港は活気が一年で一番ある。ライセンスといっても遊漁船の場合、予約自体は困難だが1000円のライセンス費用を支払うだけでいい。
大人気のウトロのアキアジ釣り
ウトロの秋アジ釣りは、予約は1年先、2年先も皆さん入れているので早めの予約が必要。船上は、地元の方から沖縄まで日本全国の方々が集まり釣り談義。去年同船した方にもお会いするなど、さながら同窓生の集まりでとても賑やかだ。
ショアからの釣りも人気
オフショアのみでなく、ショアからのアキアジ釣りも人気で、1mを切る間隔で一列に数十人並びサオを出す。また、ブッコミ釣りと呼ばれるサオをを数十本も浜に並べて、泊まり込みで釣りをする光景もこの時期の風物詩だ。
温暖化の影響も
近年、テレビでもアキアジの不漁が放映されているが、温暖化はオホーツク海にも影響がみられ、クロマグロ、ブリ、南国系などが釣れる中、毎年不漁の一途が進んでいるのが肌で感じられるのはとても残念である。オスは脂が乗り、メスはイクラが楽しめるので、北海道の釣り物では頂点にある。
アキアジ釣りのタックル&仕掛け
ウトロでは3本バリまでがルール、オモリは250号を背負える2m前後が基本である。昨今魚影が薄いので、長いサオで回遊のアナウンス時のみサオにアクションするだけでは、釣果は絶対に伸びない。
筆者のサオはDEEP ZONE(7:3)の150-210、リールはシーボーグ500JS(PE6号)にリチウム電池持参。過去の筆者の記事(船用電動リールにはリチウムバッテリーが好適のワケ 釣果の差にも直結)を参照頂くとご理解いただけるが、アキアジの食い上げにレスポンスよく巻き上げるには必須アイテムになる。
仕掛け詳細
仕掛けは市販品ではオモリから1mずつ、3本バリが基本、フロートカラーは銀、青系に赤系タコベーが基本であるが、シーズンに合った仕掛けカラーがとても重要である。筆者の仕掛けはモトス22号、オモリから30cm、50cm、80cmの合計160cm、あとはサオと仕掛けが船べりに丁度よくなる1m程度をとった合計2.6m 程度。ハリスは20号を40cmが平均サイズであるが、長め、短めを潮で調整しているので筆者は47cmで作成している。
仕掛けのフロートはとても賑やかなギミック満載、フロートに貼るシールや小物はご当地の釣具店に行けば専門のコーナーもあるが、慣れて来るに伴い自作することも楽しみのひとつだと思う。
エサ
エサは、カツオ、サンマが一般的であるが、生、血合い、えび粉、塩、ニンニク漬け等、味付けは多彩である。エサの付け方は半分に切り付ければ十分だ。
釣り方
釣り方はゼロテンションが基本、昨今ベタ底でしか釣れないことが多く、弛ませからゼロテンを繰り返す。