福井県の若狭湾は、全国的にもイカメタルが盛んなエリアだ。今回、株式会社オーナーばりの今永さんによる敦賀沖での実釣を通し、オモリグの攻略テクやリグ、エギ選択について解説したい。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部 五井貴矢)
オモリグでマイカ釣り
敦賀沖を訪れたのは6月15日。乗船したのは福井県敦賀市色ケ浜にある豊漁丸渡船のスーパードリーム豊漁。午後5時半に桟橋を発ち、20分ほどの航程を経て水深50m弱のポイントに入った。
集魚灯が点灯し、その効果が現れるまではイカは底付近に散在している。ゆえに、真上から縦に攻略するより、キャストしてボトム付近を面を意識して探っていくのが効果的だ。
今回、今永さんはオモリグ一本でマイカに挑む。オモリグは潮の流速やイカの活性を見て、ハリスの長短を使い分けるのだが、ハリス長70、100、150cmと3仕様あるオーナーばりの「からまんオモリグリーダー シングル」のなかから、ハリス長100cmを選択。まずは様子を見るべく、中間の長さを選んだ。
オモリグ「ハリス長」の考え方
オモリグ、イカメタルとも、潮流が速ければハリスまたは枝スは長く、緩ければ短くするのが基本。理由は、潮が緩いと長いハリスは弛みやすく、アタリを取りそこなったり、仕掛け絡みに見舞われる。短ければ潮が緩くても弛みにくいので、アタリを拾いやすく絡みのリスクも少ない。
ただし、ハリスや枝スは長いほどイカに警戒心を持たせず、フォールの誘いも長くとれる。
そこで、ハリスの長さを何通りか試し、当日の状況に合ったベストな長さを見つけていくわけだが、長・中・短三通り用意すれば、鉄壁の備えが完成する。
仕掛け絡み対策
すでにオモリグをやっていて、仕掛け絡みに悩まされた人も多いのではないだろうか。潮の流速とハリスの長さの不適合、エギが沈みきる前にジャークを入れてしまう誤った操作が主な原因だが、この基本に注意していても、絡みが頻発する状況はある。そんな場合は、絡みにくい要素を備えたリグを使うことでリスクを低下できる。
今回、今永さんが使用している「からまんオモリグリーダー」は、張りの強いエステルラインを使用し、シンカーとの接点付近がダブルラインと硬質のビニールパイプで支持されている。名前の通り絡み防止を追求した仕様だ。ちなみに、エステルラインはPEライン並みに低伸性に優れるので、アタリを拾う感度も抜群だ。
枝ス追加の効果は?
オモリグのメインのハリスの上に、ミキイトを介して枝スが1~2本追加されたリグを使う人もいる。ダブル、トリプルでイカが掛かるという単純な理由もあるが、利点はこれだけにあらず。
この形式のリグを使えば、有効なエギのタイプやカラー、微妙なタナの違いなど、一投入で2つ、3つの答えを同時に探り出せるという強みがある。こういった釣り方に対応したリグが「からまんオモリグリーダー ダブル」「同 トリプル」などだ。