アジングではまれに「読めないパターン」とでもいうしかない、再現性のない散発的な釣れ方がある。これは主に群れの密度の問題ではないかと思われるが、攻略方法もなくはない。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
アジング「謎パターン」
「読めないパターン」「謎パターン」、アジングを通年やっていると、そういう経験が必ずあるはずだ。まあ散発的に釣れたり、釣れなくてもアタったりするが、再現性がない。同じ手で何度も食ってこない。
筆者はアジングの釣り方として、第一に優先するのが「レンジキープ」である。プランクトンパターンを想定して、フォールも織りまぜながら釣る。これで大体は、アジがそこにいれば乗る。ただ、たまに巻きパターンもあるので、レンジキープでダメならリトリーブ、これが二の手だ。巻きパターンのときは戯れにマイクロメタルも試す。これで食うときはベイトフィッシュがメインベイトなのかもしれない。
こちらがプランクトンパターンを第一に想定して釣っているので、こうやって釣り方で絞り込んでいってアタるけれど釣れないとなると、ちょっと困ったことになる。レンジもシビアに、コースもシビアに、遠方、手前、いろいろと試しても、「コレ」という定点でパターン的にアタってこない。そうなると、ああ、「謎パターンだな」と辛い溜息が漏れる。
怪しいのは「密度」?
「読めないパターン」「謎パターン」の大きな要因として考えられるのは、アジの密度だ。アジは群れで入るわけだが、そもそも群れの個体数が相当少なく、密度が薄いとどうしてもアタリは散発的になる。
その上アジはあっちこっち動き回る魚なので、密度が薄い群れのいるポイントとレンジを特定して釣るのは、難しい。
春アジはアフターになった可能性も
この時期(4月~5月)は春アジの産卵期である。アジは産卵前に接岸してきて体力をチャージするためにエサを荒食いするのでカタにハマれば良型も連発する。
しかし、産卵「後」となると、疲れ果てるのだろう、ほとんどエサを食わなくなる。よってこの時期に関してアジのアタリが遠い、「読めないパターン」とも思われるときには、産卵「後」になってしまった可能性がある。そうなると、これはもうなかなか釣りにくい。