初夏の訪れとともに、最盛期を迎える琵琶湖のビワマストローリング。5月8日に、現地で取材をしてきたのでレポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
ダブハンド・Fでビワマス釣り
乗船したのは滋賀県長浜市大浦のファイブオーシャンマリーナから出船しているダブハンド・F。このゲームのパイオニアのひとりで、ビワマスプロガイド協会の代表を務める藤本キャプテンが舵を取る船だ。
午前6時ごろ出船。ビワマスのトローリングは数本のサオを出し、魚探の反応を見つつ、個々のサオごとに異なるタナを同時に探っていく。
40cm前後がしばし入れ食い
さて、開始からわずか10分でファーストヒットとなったが、サイズが小さいためリリース。ビワマスの資源管理は厳正に行われており、釣り人も前向きに協力している。
おかげで、ビワマスの個体数は良い状態で安定している。理想的な資源管理が確立された、国内では希少な事例だ。
その甲斐あって、船がビワマスの群れを捉えると、40cm前後の中型がしばし入れ食いとなった。
ひと仕切り連発を楽しんだあと、船は沖の白石と呼ばれるポイントに移動。ここから姉川の河口に向かって探っていく。
50cmアップの大物ラッシュ
魚探を見ると、水深は80m前後。やがて、上から20mほどのところに反応が現れた。
さっそくサオが曲がり、当日最初の50cmアップが上がった。「型を狙う」と言っていたキャプテンの断言通り、ここから大物ラッシュに突入した。
田中さんの56cmを手始めに、本山さんが55cm、高垣さん、井川さんと50cmアップの大物を次々にキャッチしていく。
45cmを超える良型も織り交ぜながら、ボートのイケスは魚で満ちていった。