今週のヘラブナ推薦釣り場【茨城県・土浦新川】

今週のヘラブナ推薦釣り場【茨城県・土浦新川】

12月に入っても気温が高いうえ雨も降らず、この時季に期待が高まる良型の遡上が遅れているのが茨城県土浦市を流れる土浦新川。小さな群れの遡上はあるが、まだ気温の低下と冷雨待ちの様相。だがタイミング次第ではツ抜けも出ているので、年末から年明けには例年どおりの好釣果が期待できそう。

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(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース APC・高田恵年)

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淡水の釣り ヘラブナ釣り

土浦新川のヘラ釣り場

12月13日(日)現在、本湖の水温がまだ10度超と温かいうえ雨が降らないので、水替わりせずに酸欠気味。食いは渋く遡上の群れもまだ小さい。それでもモジリはあり、日並みで40cmオーバーの美ベラ交じりにツ抜け釣果も出ている。冷雨で霞ヶ浦本湖の水温が低下してくると、温排水を目指して土浦新川に良型の大きな群れが遡上してくる。例年だとこれから年明けにかけて期待が高まるが、それを待ちきれない常連らがすでに連日竿を出している。

温排水水門を中心に河口~新港橋まで、上下流ともポイント差はなく釣れる。水門上流は16~18尺竿の宙釣り、水門下流はこの時期21尺竿のドボン釣りがメイン。流れが緩い時には下流側でも宙釣りの人もいる。

上下流への流れが緩い時には、宙釣りやバランスの底釣りが可能。通常は中・外通しオモリを使用したドボン釣りがメインとなる。

なお河口~新港橋間で、入釣できるのは北岸のみ。南岸は高い垂直護岸になっている。北岸は霞ヶ浦浄化センターや木々のおかげで季節風に強い。

今週のヘラブナ推薦釣り場【茨城県・土浦新川】ポイント図(作図:週刊へらニュース APC・高田恵年)

ヘラブナのポイント

次に各ポイントを紹介しよう。

温排水水門~河口

温排水は23度ほどと高く、日中は日差しの影響でさらに水温が上昇する。このおかげでヘラの活性は上がるが、食いの立つ時間帯はまちまち。平日は常連も出足は遅いが、週末となると早朝から混雑する。温排水水門と河口の中間より下流にかけての浅場への入釣者が多い。竿は21尺がメインで、これ以上の長さを出す時は周囲にひと声かけよう。

釣れだす時間帯は日によって違うが、確実に食いが立つのは14時から夕マヅメにかけて。水深は中間付近で1本半弱、河口へ向かって1本と浅くなる。逆に温排水水門へ向かっては深くなり、1本半強で対岸に向かってカケアガリになっている。

今期は雨不足なので水位は低く、そのため東風が吹いても河口付近に入釣しても水を被ることはない。

温排水水門~新港橋

今年は竿16~18尺の底釣りで、型は落ちるが数は出ている。これから遡上する群れが大きくなれば、宙釣りで面白いように好釣果が期待できるだろう。

今週のヘラブナ推薦釣り場【茨城県・土浦新川】温排水水門~新港橋間(提供:週刊へらニュース APC・高田恵年)

ただし、現在はまだボラの活性が高いので、宙でも底でも釣れてくる。今年は例年よりもアメリカナマズが少ないが、たまに大型のダントウボウがハリ掛かりしてくる。

水深は水門際で1本半、上流の新港橋までも同様。大きな群れが入ってくればポイント差なく釣れるし、ボラなどの外道も寄らなくなる。新港橋から下流が混雑している時は、同橋上流の南岸でも竿15~18尺で釣れることがある。

常に強弱の流れがあるので、中・外通しオモリを使用したドボン釣りが手堅い。これから水温が低下すると、アタリを出す外道はボラやアメリカナマズではなく、コイやマブナとなる。

流れが緩い時は宙やバランスの底釣りでも十分で、釣果に大差はない。遡上する群れが大きくなるにしたがって、使用竿は15~18尺と短くなるが、現在は21尺がメイン。

食いが渋い時は、ヘラが沖につくことがあり、24尺竿がいいときもある。温排水水門上流は、平均15~18尺竿でタナ1本前後狙いが多いが、アタリが遠い時はドボンの底釣りがオススメ。

タックル

水深が浅いうえに釣れるヘラの型がいいので、太めのラインがいい。道糸1.5~2号、ハリスは0.6~0.8号、上30cm下40~45cm。ハリは宙釣りならバラサかリグル7~8号、底釣りならリグルかセッサ7~8号。

今週のヘラブナ推薦釣り場【茨城県・土浦新川】中通しタックル(作図:週刊へらニュース APC・高田恵年)

ウキは宙釣りならPCムクか細パイプトップ、バランスの底釣りやドボンなら小さなアタリでも取れるグラスムクや細パイプトップがいい。ドボンに限っては小ウキも効果的なので試す価値はある。

中・外通しともにライトドボンがよく、厭離は0.3~1.5号程度まで用意しておきたい。

エサは宙・底ともに両グルテンがメイン。バラケを打つとコイやボラ、アメリカナマズ、レンギョを寄せてしまうので注意。

オススメのエサ

最後にオススメのエサを紹介しよう。

宙釣り

水温が高い影響でエサの溶けが早いので、少し水量を少なくして硬めに作る。配合例は新べらグルテン100cc+へらグルテンLL100cc+水170cc。またはグルテン四季50cc+わたグル50cc+水120cc。

底釣り

配合例は新べらグルテン底50cc+いもグルテン50cc+わたグルまたはグルテンアルファ21を50cc+水170cc。またはグルテン四季50cc+凄グル50cc+水100cc。

<週刊へらニュース APC・高田恵年/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
土浦新川
入釣無料。釣り台、水汲み用ヒモ付きバケツ必携。
この記事は『週刊へらニュース』2020年12月25日号に掲載された記事を再編集したものになります。