8月8日に奈良県十津川村に渓流ミノーイング釣行へ。夏のクリアウォーターにはナチュラルカラーがいいのだが、視認性が悪いのが困ったところ。今回はマーカーを付けるプチカスタムルアーを紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・奈良鱒兵衛)
『ナチュラルカラー』のデメリット
梅雨も開けて晴天が続く渓流では、水は超クリアで渇水、川底には茶色い苔が着きトラウトの警戒心も高くなる。このような状況では派手なカラーのルアーよりナチュラルカラーのミノーに反応がいいこともあるが、自然の景色に溶け込み見失うことも多い。
私の経験上、渓流でのミノーイングは超クリアウォーターの中でルアーのポジションを把握できれば食わすタイミングを入れるなど釣果に差が出ると思う。何より「釣れた」というより「釣った」という感覚がたまらなく興奮するのだ。残念なのはルアーを見失いリールを巻きすぎた為にロッドのトップを破損するのを見かけたこともある。
マーカーで視認性アップ
私が取り入れている方法は簡単で、単にルアーの一部に目印となるマーカーを張り付けるだけだ。釣具店で購入出来てそれを切り取ったりするが、私はポンチで切り抜き張っているだけ。これだけでかなり違ってくるので試すかいはあると思う。
支流「大野川」で実践
午前2時過ぎに自宅を出発し国道168号で奈良県南部の十津川村へ向かった。十津川村役場を過ぎて少ししたところで芦廼瀬川沿いの道に入り、さらに少しすると支流の大野川沿いの道に入って、この大野川で楽しむことにする。空は明るくなり先客と思われる車もあるが、さらに上流へ走りお気に入りのポイントが空いていたのでここから釣り上がることにした。
今回は真夏ということで、沢登りスタイル。ずぶ濡れになりながら釣り上がることにした。タックルは川が狭いのでそれに合わせて4ftのロッドにナイロンの4lbを巻いた1000番のスピニングリールをセット、最初に選んだルアーはシンキングミノー4cm、カラーはお気に入りの派手なチャート系を選んだ。
チャート系カラーでイワナ24cm
5時過ぎに準備もできたので入川するが、かなり渇水しているのがわかる。水はクリアで少し厳しそうだが、魚が付いていそうなポイントを狙っていくと開始早々にヒット、慎重に取り込んだのは24cmの綺麗なイワナだ。
幸先のいいヒットに気分よくさらに釣り上がるが、なかなか次が出ない。
ナチュラルカラーに作戦変更
1時間ほどはほとんど反応がなく過ぎたので、少し休憩することにした。そして、このタイミングにブルーのナチュラル系のルアーに交換してみる。
これには視認性を高めるためにマーカーを付けたものをセットした。分かりやすくマーカーを着けてないものも一緒に写真を撮ってみたので、参考にしていただければと思う。
釣果を左右する『視認性』
そしてこのナチュラルカラーに交換すると、いかにカラーチェンジが大切かということを思い知らされるほど反応がよくなり、イワナやアマゴがヒットするようになってきた。
上級者や慣れた人はマーカーを付けなくてもある程度ルアーの位置を把握できるが、それでも小さなマーカーがあるだけで格段に視認性があがり、複雑な流れの中でもルアーを見ながらチェイスするトラウトにも対応できるので釣果アップにつながる。
こんな感じでこの日はナチュラルカラーに好反応を示し、昼前まで十分に楽しんだので帰ることにした。