今さら聞けないアジングのキホン:覚えておきたい2つの「ノット」

今さら聞けないアジングのキホン:覚えておきたい2つの「ノット」

細糸を使うアジングでは、リーダーはマスト。メインラインとリーダーの「ノット(結束)」次第で、強度に差が出てしまう。ライトゲーム好きの筆者がオススメのノットを紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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ショア ソルトルアー

アジングにおけるノット

アジングでは細いラインを使う。エステルラインなら本線の強度も1.6lb前後と、非常に弱い。しかし、アジの大きさ、重さからみると、その程度で十分である。そして、リーダーとの結束に関しても、そこまで強いものは必要ではない。

ノットは簡単なものでOKだ。ライトゲームのノットで重要なのは、強度よりも簡単に素早く結べることだ。そこで、今回はアジングでの代表的なノットである「3.5ノット」と「トリプルサージェンスノット」の2つを紹介したい。

3.5ノット

3.5ノットは、比較的近年に某プロダクターが考案したノットである。

強度

ネットの情報を見てみると、ノット強度は、メインラインの80%くらいは残せるらしい。つまりエステルライン0.3号ならば、500gくらいの負荷には耐える。なかなか強いノットと言えるだろう。

結び方

結び方は簡単で、リーダーとメインラインを一緒に掴んで、輪を作り、その中に2本(メインラインとリーダー)まとめてラインを3回通し、最後にメインラインだけを一回通す。これだけである。2つの糸を3回と、一つの糸を1回通す、だから「3.5ノット」だ。

今さら聞けないアジングのキホン:覚えておきたい2つの「ノット」3.5ノットの結び方(提供:WEBライター・井上海生)

デメリットは、何度か失敗していると、何回通したか忘れてしまうこと。これは笑いごとではない。4回、5回と何度も通すと、結び目の首が締まってしまうせいか、強度が落ちるのだ。きちんと数を数えて、3.5回通そう。余線をカットして、軽く締めこめば完成だ。

トリプルサージェンスノット

あらゆるプロやプロダクターも、ライトゲームの結束として推奨している結び方が「トリプルサージェンスノット」だ。ラインメーカーによっては(また高比重PEでは)、これしか使えないという指定があったりもする。

強度

3.5ノットとともに、非常に簡単で強度の高いノットだ。ライトソルトのみならず、エリアトラウトなどでも使えるノットなので、覚えておこう。

結び方

「3.5ノット」のついでに憶えておくと便利なノットだ。ノットもいたって簡単なものである。リーダーと本線を互い違いの方向から2本重ねてつまみ、ループを作る。そこにリーダー側のラインの先を本線と2本重ねた状態のままで5回程度くぐらせる。締めこんでリーダーの余線とメインラインの余線をカットすれば完成。

今さら聞けないアジングのキホン:覚えておきたい2つの「ノット」トリプルサージェンスノット(提供:WEBライター・井上海生)

FGノットは難易度高め

私が敬愛するプロアングラーには、ライトゲームもPEライン1本という人がいる。そのプロは、細糸も簡単にFGノットをして、先糸により細いフロロカーボンラインを使って、根掛かりしても先糸だけが切れ、リーダーブレイクしないという設定にしている。

しかし、これは神業レベルのものなので、あまり真似しない方がいいと思う。やってみればわかるが、細いPEラインのFGノットはかなり神経を削る。しかも相手のリーダーが細いと、なお、難易度が上がる。

ライトゲームにおいては、PEラインも3.5ノットで結べば、対象魚に絶対に負けない強度が出せる。FGノットを使うべき場面が、そもそもないのだ。

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