島根県と鳥取県をまたぐ広大な汽水湖の「中海」。山陰地方を代表するシーバスゲームのメッカになっている。今回は、バスタックルを使用してのセイゴゲームをお届けする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・中濱友也)
中海はシーバス釣りのメッカ
島根県と鳥取県をまたぐ広大な汽水湖の中海は、日本海につながる巨大な水路・境水道があることで、湖でありながら潮の満ち引きの影響を大きく受けた潮流もある。
この特殊な環境は、チヌやコチなど多くの海魚を生息させる要因となっている。そして、最もこの環境に適した魚がシーバスである。この一帯は、山陰地方を代表するシーバスゲームのメッカになっている。
夏のシーバスは、大型の個体よりも40cmぐらいまでのセイゴクラスの活性が高い。
バスタックルでのセイゴゲーム
タックルは、バスロッドにPEライン1号を巻いたスピニングリール。セイゴゲームの場合、ルアーとPEラインは直結するのが私流。ユニノットで結んでから、本線にヒッチを3回かける。ヒッチをかけないと抜けるので、必ずかけること。
直結のメリット・デメリット
直結のメリットは、ガイドでのトラブルが少ないことと、FGノットをしなくて済むこと。つまり、面倒くさくないことだ。結び強度的には、過去に大型のコチやアカエイも釣れているので問題ない。
デメリットは、ルアーフックにラインが絡むトラブルがあるのと、スレに弱いので、ラインチェックを小まめにして、1尾釣ったら結び替えること。しかし、FGノットを組むよりもはるかに楽である。岩場などではリーダーを付けることをお勧めする。
江島大橋周辺で釣り開始
6月下旬の長潮。午後6時、夕マヅメを狙って訪れたのは、鳥取県境港市と島根県松江市の江島を結ぶ江島大橋周辺。ここは両岸とも護岸が整備されており、足場が良い。
風の方向によって、ルアーを投げたときに追い風となる方の岸から釣る。今回は江島側だ。
水草とボラがポイント
釣り場に着いたら、まずは魚のいそうな所を観察する。特に私が気にするのは、水草の生えている場所と、ボラを探すことだ。水草はストラクチャーとなる。ボラのいる場所は、水の流れや水温などの変化があると私は考える。ボラだけでなく、ほかの魚もいる可能性があるのだ。
中海のように広大な釣り場では、やみくもにキャストするのではなく、釣り場の小さな変化を感じ取ることが重要だ。
水草付近で本命35cm
うっすらと水の色が変わっている場所を発見。水草が生えている。そのサイドにルアーをキャストすると、35cmの本命。