【2020春】現地で失敗しないための『渓流エサ釣り』釣具&装備一覧

【2020春】現地で失敗しないための『渓流エサ釣り』釣具&装備一覧

渓流釣りの釣り方には、エサ・ルアー・テンカラ(日本式毛バリ)・フライ(西洋式毛ばり)がある。それぞれの面白みがあるが、今回は初心者でも楽しめるエサ釣りの釣具や装備についてご紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース APC・津曲隼丞)

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淡水の釣り 渓流釣り

渓流エサ釣りの装備品

揃えておきたい身の回りの装備品は(1)ウエーダー(2)渓流ベスト(3)紛失防止用のエンドロープ(4)渓流ザオ(5)タモ(6)フィッシングベルト(7)レインウェア(8)ビク(9)エサ箱(10)偏光グラス(11)帽子。

【2020春】現地で失敗しないための『渓流エサ釣り』釣具&装備一覧装備品一覧(提供:週刊つりニュース APC・津曲隼丞)

以下、渓流釣りの道具について詳しく解説する。

渓流エサ釣りのサオ

できれば、サオの長さは、川幅によって使い分けたい。初めて新調する場合、安価なサオは持ち重りと感度がどうしても落ちるので2~3万円程度の中級機を選びたい。1本ザオでリールもないことから、サオの性能の良し悪しが釣果に影響しやすい。特に、持ち重り・感度・やり取りには大いに関係してくる。

サオの目安として、一般渓流域は5~6mの硬調子、山里を流れる里川や本流域は7~8mの胴調および軟調子、落差のある木々が覆いかぶさった源流域は4~5mの超硬調~硬調で対応できる。

穂先は2種類ある。まずソリッド穂先は、グラスファイバー製であり、非常に柔和なサオ先だ。流れやアタリにサオ先が自然に追従し、根掛かりも半減し、食い込み抜群である。更に、仕掛けのブレを吸収してくれるので流れに沿ったドリフトが可能。ただし、軟いがゆえに振り込みが安定しづらく、前アタリの感度も落ちて、少々経験を要す。

一方のチューブラー穂先。穂先が張ったカーボンの硬い穂先であり、サオ絡みが激減し、振り込みやすい。また、川底の様子や前アタリをとらえて、ヒットした際のハリ乗りも良い。しかし、素材の特性上、張りがあるために仕掛けのブレやアタリを弾かれやすい傾向にある。

【2020春】現地で失敗しないための『渓流エサ釣り』釣具&装備一覧ソリッドタイプ(上)とチューブラータイプ(下)(提供:週刊つりニュース APC・津曲隼丞)

渓流エサ釣りの天上イト

渓流釣りでは通常細イト使われている理由で、サオの穂先とイトを接続する際には、水中イトよりも太めのフロロカーボンラインで天上イトを作成し、穂先と接続する。2本イトを撚(よ)ったものも売られているが、1本イトでよいだろう。できれば、編み込み式で長さ調整できるのが便利。

【2020春】現地で失敗しないための『渓流エサ釣り』釣具&装備一覧サオ先への接続方法(作図:週刊つりニュース APC・津曲隼丞)

天上イトは、イトがらみ・仕掛けの振り込みの改善はもちろんだが、頭上の木枝にイトが引っ掛かった際に、ほどけやすくする効果もある。その為には、視認性を高めたオレンジなどのカラーラインがよいだろう。

渓流エサ釣りの「水中イト」

水中イトは、ナイロンラインとフロロカーボンラインがある。言うまでもなくナイロンラインは浮力があり伸びと水を吸収する性質がある。フロロカーボンラインは、伸びが少なくて張りがある。また、根ズレに強くて、なじみも良く長持ちすることから、フロロカーボンラインを長年愛用している。

【2020春】現地で失敗しないための『渓流エサ釣り』釣具&装備一覧市販のイト(提供:週刊つりニュース APC・津曲隼丞)

天上イトとの接続は、水中イトは二重チチワを作成し、天上イト側の接続部PEライン0.2号と接続。チチワは、水中イトを二重にして8の字5回ひねりでチチワとすると強度も申し分ない。渓流釣りの場合は、0.3号前後が標準。眼に不安のある方は0.6号前後でもよいだろう。ただし、私は細イトで良型の数釣りを楽しんでいるので、渓流域で0.125号~0.2号、源流域で0.3号、本流で0.175号~0.3号を中心に選び、尺物を獲ることを念頭に仕掛けを作っている。強度は、0.1号で32cmのヤマメ、0.15号で35cm前後のヤマメ・アマゴや42cmのニジマスも仕留めている。

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