2月21日、筆者のホームフィールドである清水港でクロダイ(チヌ)狙いのフカセ釣行を満喫。当日は、天気は快晴で、潮は非常に澄んでおり、浅い場所では底が丸見えになるほど透明度が高くなっていました。はたして結果は?
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・杉本隼一)
清水港でクロダイ狙いフカセ釣り
最近の清水港は乗っ込み直前らしく釣果が良い日と悪い日の差が激しく難しい状況ですが、群れに当たれば35cmから45cm程度の中型が入れ食いになることもあります。
高難度ポイントで挑戦
今回釣行したポイントは非常に難しいポイントで、この釣り場でフカセ釣りをするのは筆者とお世話になっている師匠くらいです。
2枚潮が多発すること、足元に空洞があり魚を掛けても奥へ突っ込まれてバラしやすいこと、若干根掛かりが多い場所があるので非常に難しい釣りを強いられ、あまり人気がないポイントです。
ただし、足元の空洞には大物が居着いていることも多いので50cmオーバーの年無しサイズが狙いやすいという魅力があります。
攻略ポイント3選
難しい釣り場でも攻略する方法があります。今回は難所攻略の3つのポイントを紹介します。
1.足元の空洞を狙う
1つ目は当て潮を利用して足元の空洞へ仕掛けを入れ込んでいくことです。先述の通り、魚が空洞にいることも多いのでその魚の口元へとエサを届けるイメージで流していきます。
2.強気のやり取り
2つ目は強気のやり取りで、魚を掛けたら潜られないように空洞から引きずり出す必要があります。このとき、細軸のチヌ針では伸びてしまうことがあるので、筆者は太軸で丈夫なグレ針を使用しています。
3.潮を見極める
3つ目は潮の流れをこまめに確認すること。2枚潮が多発するのでしっかり流れを確認しておかないと上手くコマセとさしエサが同調しません。そのため、流れが見やすい白色系の集魚材がおすすめです。釣り方は当て潮なら空洞へ仕掛けを入れ込み、払い出す潮なら沖を狙うのがこの釣り場のポイントです。
当日のタックル&エサ
二枚潮対策で00号のウキを使用して上層の流れを突破します。エサが着底すると水中でパラシュートの役割をするイメージです。今回の釣り場は二枚潮対策をしないと釣りが成立しないこともあります。
当日のエサは、さしエサにハードオキアミLサイズ、黄色の練りエサを使用しました。コマセは近所の釣具屋オリジナルコマセ(白)5kg、オキアミ2kg、アミエビ500gを準備しました。
釣行当日はオキアミの他に集魚力が高いアミエビをブレンドしました。低水温期や乗っ込みシーズンに非常に効果的ですが、エサ取りも集まりやすいので入れる場合は注意が必要です。
強烈な当て潮に苦戦
9時30分頃に釣り場へ到着、玉網を準備したら丁寧に時間を掛けてコマセを作ります。コマセが完成したら仕掛けをセットする前に10杯ほどポイントへ先打ちしておきます。
こうすることで、仕掛けを準備している間にコマセが効いて魚をポイントに集めることが可能です。10時前頃に釣りを開始しますが、予想以上に当て潮が強烈で仕掛けが浮き上がってしまうほど。
オモリを足してみますがなかなか仕掛けが安定しません。潮が緩むまで待つしかないと考え、コマセは定期的に撒きつつも潮が緩むまで休憩することにしました。とても暖かい日だったのでうっかり寝てしまいそうでしたが、ここで師匠が遅れて来たので並んで釣りをすることにしました。
師匠から色々と情報を教えてもらい、前日にも釣りに来て6匹ほど上げたとのこと。この情報を聞いて少しやる気が出たので釣りを再開することにしました。
38cmクロダイが浮上
11時頃になると強烈だった当て潮が緩み、仕掛けが安定して釣りやすくなりました。このような潮の変わり目は、チャンスなので集中していきます。すると、隣にいた師匠の竿が弧を描きます。
かなりの大型がヒットした様子でしたが、空洞の奥へ一気に持って行かれて痛恨のバラシ…。
すると筆者の竿にもアタリがあり、穂先がグンっと入りました。アワセを入れるとズシッとヒット!潜られないように一気に浮かせます。この魚はそこまでサイズが大きくなかったので、すんなり上がって来ました。
玉網に収まったのは38cmの銀色が美しい綺麗な魚でした。サイズは大きくありませんが、これで一安心です。
銀色に輝く綺麗なクロダイ(提供:WEBライター・杉本隼一)