1月14日と15日にクロダイのフカセ釣りで釣行した。14日は三重県の志摩半島へ向かい、車中泊を経て15日は尾鷲市周辺を探った。2日目に狙いの大型居着きを手中にすることが出来た。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・白村つとむ)
志摩半島でクロダイ狙いフカセ釣り
1月14日、三重県の志摩半島へクロダイのフカセ釣りで釣行した。
昨シーズン、今シーズンの太平洋側では、異常なほどの高水温が続いており、最低水温を記録する1月中旬のこの時期に18度から17度台に推移している。例年だと、この時期は大寒波によって16度台から12度台くらいになり、その水温低下を合図に乗っ込みのメスの群れが動きだすのだが、今年はそれがない。
これほどではないが、昨年も似たような感じで乗っ込みの群れを追いかけるのが難しかった。湾奥ゲームこそ成立したが、メスの通り道である湾口付近では、群れがばらけているのか絞り込めず苦戦した。
だが、この高水温も居着きのクロダイを狙うには好都合で、18度もあると普通に口を使う。それを狙っての釣行だった。
まずはヒラメ狙うも不発
深夜3時ごろに名古屋を出発、当日の作戦を大まかに練りながらの道中。見切り時や場所移動のタイミングを計算しているこの時間が、もっとも期待感があって好きだ。もちろん現実はそんなに甘くはないが・・。
午前6時に現地に到着、明るくなるのを待つ。6時40分、空が白み始めたので準備に取り掛かった。まずはワームを付けてワインドから。そう、ヒラメ狙いからだ。数投したが、根掛かりでルアーを2個ロストしただけ。アタリもなかった。
ここからまきエサを打っていく。この時期は回遊待ちとなることが多く、朝から量を打ち込んでも開始の一発はあまり期待できない。まきエサを切らさずに打ち続けることが重要だ。
午前中は反応なく場所移動
午前8時から開始し、第1見切りの2時間、10時までクロダイからの反応はない。フグが多く、クロダイが寄っている気配も感じられない。
このあたりから当日の方針が決まってくる。早めに移動して午後からの時合いに備え他の場所でまきエサを打つか、それともここで昼からの展開を期待して粘るか。
しばらく考え、正午まで様子を見てダメなら比較的反応の早い渚に転戦することにし、もう少し様子を見てみた。さらに2時間、正午まで頑張ったが状況は好転せず。場所移動を決意した。
渚釣りでクロダイ狙い
30分ほど走り、御座の渚に到着。幸い予想の北西風は弱く、アゲンスト(向かい風)だが何とか釣りはやれそうだ。
この日は渚の予定はしていなかったので、渚仕様のまきエサではなかった。現地で調整したものの粘りがなく遠投に苦戦した。極端に遠浅のこの場所では、若干のアゲンストでも距離が稼げない。しっかり練り込んでなんとか対処していった。
なかなかクロダイからの反応がなく、しばらくしてフグが口を使いだした。ハリがどんどんなくなるが、リズムを変えることなく打ち返した。
午後2時すぎ、どことなくラインに違和感を覚えてアワせてみると、フグとは違う重量感。しかし、これは25cmほどのチンタだった。連発はなく、時間が過ぎる。状況は渋いようだ。
40cm級クロダイ2尾を手中!
次に反応があったのは午後3時。これもラインに少しだけ違和感があったので聞きアワセを入れるとヒット。41cmの本命だった。しかし続かず、4時15分にようやく手応えがあり、39cmをゲットして終了とした。
走るアタリがないのは、群れが小さいか単独なのだろう。状況は厳しかったが、釣りはこんな日の方が多いものだ。それでもクロダイの顔を見ることができたのは渚の底力だろう。これから最も熱い時期に突入する三重県のクロダイフカセ釣り。足を運んでみてはいかがだろう。
御座