1月14日と15日にクロダイのフカセ釣りで釣行した。14日は三重県の志摩半島へ向かい、車中泊を経て15日は尾鷲市周辺を探った。2日目に狙いの大型居着きを手中にすることが出来た。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・白村つとむ)
車中泊で作戦を練る
15日は三重県尾鷲市周辺へ釣行した。
前日の志摩半島での釣りを終えて一気に南下し、紀伊長島の道の駅で車中泊。スーパードライを飲みながら明日の作戦を模索する。この作戦を練りながら夜が更けていく時間がたまらない。まずは偵察に3カ所ほど回って風向きを計算し、それに合った場所の中から良さそうなポイントで釣りを開始しようと考えていると、いつのまにやら眠りに落ちていた。
居着き求めてポイント検討
午前5時半に目が覚め、支度をして出発。途中、食料とコーヒーを買い、現地付近には7時前に到着した。
グーグルアースで目星をつけた場所へ向かい、現地を偵察する。これも実際に行ってみないと分からないが、私有地で立ち入り禁止だったり、駐車スペースが近くになかったりと、どこでも釣りができるわけではない。
また、この時期は居着き中心に考える必要がある。クロダイが居着いていそうな浅場などが付近にあることも場所選びの重要なポイントとなる。
そんななか、友人からの情報もあった場所へ行ってみると、風裏となってやりやすそうだ。取りあえず様子を見て考えることにして道具を運ぶ。海を見るとスケスケ。海底もしっかり見えており、何もいないのが分かる。水深は2mほどで、遠投で釣っていくことにした。
50cm年無しクロダイ登場
しばらく何もなかったが、1時間くらいでヘダイが釣れた。それを合図にヘダイ祭りとなる。ベタ底にハワせてもヘダイがひたくっていく。
若干持ちがいい練りエサを中心に組み立てていくと、午前11時にようやくウキの沈みからラインが勢いよく走った。アワせると、結構な重量感が伝わる。1匹目なので慎重に寄せてきたのはジャスト50cmの本命だった。
これは居着き狙いの特徴だが、居着いている場所、養殖小割りなどをダイレクトに狙うとき以外は単発になることが多い。一日釣っていくなかでポツポツとアタリを拾っていく展開になることが多い。逆に言うと、一日緊張感を保てるので私は好きだ。
良型相次ぎゲット
練りエサで粘っていたがアタリが遠いのでボイルに変えてみた。すると、着底と同時くらいにウキが消えていく。アワせると、これも良い重量感。49cmだった。
その後、またアタリが遠のく。突風が吹き荒れだしたので、弁当を食べて休憩をとった。再開後、午後1時半ごろに45cmが練りエサでヒット。
54.2cm大型浮上
少し間が空き、練りエサが着底と同時にウキが消えた。そのまま待っているとラインが加速、ゆっくりと大きくアワせると、今日一番の重量感が伝わってきた。
慎重にやり取りすると、沖の方でガバっと真っ黒い魚体が浮かび上がった。あまり水面を引いてくるとハリ外れが怖い。重量のある大型ほど唇などに掛かっていると口切れしやすいので、あまり無理に引っ張らないように注意したい。
無事にタモに収まり、「デンっ!」とゴツイ居着きの魚体が横たわった。54.2cm。狙いの55cm超えではないが、まあまあの大型だ。
当日の釣果
その後は45cmが2匹釣れ、午後4時にチンタが釣れたのを合図に終了した。結果、チンタは別にして45~54.2cm6匹。魚も狙いの居着きであり、この日の釣りは読み通りで成功と言えるだろう。
今後は南風とともに乗っ込みが始まる。居着きの大型も産卵を控え活性は上がってくる。3月いっぱいは大型が狙えるが、55cmを超える超大型の群れは動くのも早い。そうそう当たるものではないが、時期だけは乗り遅れないために今後も三重県通いが続くだろう。
<週刊つりニュース中部版 APC・白村つとむ/TSURINEWS編>
尾鷲市