待ちに待った渓流釣りがいよいよ解禁となる。今回はホームグラウンドの長良川郡上漁協管内のポイント紹介をしたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・松森渉)
長良川郡上漁協管内の2019年の状況
長良川郡上漁協管内の昨年の状況を振り返ってみたい。
解禁当初は例年通り厳しい状況だった。積雪こそ少なかったが、川は渇水状態で気温水温ともに低くアマゴの活性は低かった。
支流も釣果は乏しく、一度釣ると次はなかなか釣れなかった。
釣れ始めたのは3月20日以降で、「アマゴ起こし」の増水でアマゴの活性は上がり、今まで釣れなかった支流で釣れ始めた。
本流は4月に入ってから徐々に釣れ始めたが、決して魚影が濃い感じではなかった。一度釣ると釣り返しが利かず、数をそろえるのに苦労した。
吉田川や亀尾島川は4月中旬以降から釣れ始めてGWごろまで楽しめた。
アマゴが待つ渓へ
今回は昨年釣行した支流を昨年の状況を交えて紹介したい。
鷲見川
鷲見川は郡上高鷲地区の支流の1つで、高鷲大エン堤の上流で長良川本流へ合流する川。鷲ケ岳を水源とし、渓相は大石で成形される段々瀬が多い。
例年なら積雪が多く川へ降りるのもひと苦労で、4月に入ってから釣りになる川だが、今季は雪が少なく入川が容易になっていた。
私が釣行したのは2月下旬。入川者はいないだろうと思ったが、しっかり足跡はあった。渓相は最高だが、アタリは遠かった。
しかし時期が早かっただけだと思うので、もう少し後に釣行すれば楽しめる支流だと思う。
栗巣川
栗巣川は郡上市大和町を流れる長良川支流で流程は10kgほど。下流部は開けており釣りやすい。上流へ行くほど魚影が濃く、場所によってサオは使い分けた方が無難。
昨年の初期は渇水の影響もあり厳しかった。中流部支流の古道川は調子が良く、初期から釣れていた。
栗巣川が本格的に釣れだしたのは3月下旬ごろで、型も良くきれいなアマゴに癒やされた。
大間見川
大間見川も大和町の支流。例年なら初期から釣れる支流だが、度重なる河川工事で深みが減り昔ほど釣れなくなった。
下流部は開けており釣りやすいが、釣果が出るのは中流部のブッシュ地帯。短いサオで細かく探れば釣れるが、型は平均小さい。
落部川
地元では落部谷川とも呼ぶ。東海北陸自動車道・ぎふ大和インターのすぐ近くの川だ。
大きな淵はほとんどなく、下流部は両岸とも護岸され全体的に水深が浅い川だが、魚影は濃い。例年なら型が小さくあまり釣行しないが、昨年は型も良く楽しめた。
中流部が開けており、一見水深が浅そうでも掘れ込みが結構あり、そんな掘れ込みでアタリが連発した。エサはキンパクが抜群に良かった。
神路川
下流部から両岸が護岸された川で、遠方から来た釣り人がわざわざ入川するような川ではない。
地元では増水したら神路川と言われるぐらい増水時に釣れる川。というよりも普段水量が少ないため、増水したときにしかまともに釣れない川だ。
こちらも河川工事で一部有望ポイントがつぶれたが、魚影は濃い。昨年は渇水状況が続いていたのであまり釣行しなかったが、釣れるときは入れ食いだった。しかし型は小さい。
吉田川
言わずと知れた郡上のメジャー河川。しかし初期は全く釣れない。釣れるのは早くても3月下旬。例年4月以降にならないと釣れない。
しかし釣れ始めは驚くほどの入れ食いを味わえる。昨年は4月に入ってから爆発。私は中流部、下流部で数釣りを堪能できた。
エサはキンパクで釣れ始め、4月中ごろからはヒラタで入れ食いだった。最初は普通の瀬で釣れ、次に淵、最終的には川岸スレスレのヘチが入れ食いスポットだった。激戦区だけに、釣れる筋を毎回変えるのも効果的だ。
亀尾島川
亀尾島川も吉田川に次ぐ長良川の一大支流。
昨年は4月後半に釣行したが、入川しやすいエリアは厳しかったように思えた。道路から見えないサオ抜けに当たると数釣りが楽しめた。透明度の高い川で水はきれい、景色もきれい、アマゴもきれいと三拍子そろった魅力的な支流だ。
長良川郡上には、まだまだ魅力的な支流はたくさんある。時期によって釣れる釣れないがあるので、多くの支流を知っておくとアマゴに出会える可能性は高まる。いろいろ探っておくのもいいと思う。
<週刊つりニュース中部版 APC・松森渉/TSURINEWS編>