所変われば釣り方変わる:丹後半島のエギングヤリイカ 磯際の浅場を狙う

所変われば釣り方変わる:丹後半島のエギングヤリイカ 磯際の浅場を狙う

沖のヤリイカ狙いといえば水深100m以深の深場というイメージが強いが、丹後半島周辺では2030m程度の磯際の浅場でエギングで狙う釣り方があるらしい。

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(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)

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エギング&イカメタル ソルトルアー

産卵期限定の釣り

ヤリイカと言えば関西圏から近くでは福井・敦賀などからの出船で狙う、冬の風物詩とも言えるが、京都府下ではヤリイカを狙って出船する遊漁船は少ない。

福井県下で狙うような沖の深場(100m前後)で毎年安定して釣れるヤリイカポイントが少ないとされているのだが、実はこの辺り、特に丹後半島周辺では磯の浅場へ乗っ込んでくるヤリイカを狙って、産卵期限定の釣りをさせてくれる船もある。

所変われば釣り方変わる:丹後半島のエギングヤリイカ 磯際の浅場を狙う長い触腕がないのがヤリイカの特徴(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

ブリ好調なシーズンの陰に

舟屋で有名な伊根から出船する、まるいち丸ZERO-1の永浜船長によると、1月に入ってからヤリイカ釣りの問い合わせが入り出したものの、この冬はブリやメジロと言った青物が絶好調に釣れていたため、なかなかヤリイカ釣りに手が回らなかったそう。

好調なジギングではあるが、そろそろブリも終盤を迎え、ポイントは経ヶ岬よりさらに沖なので、荒天の日が続くとなかなか出船もおぼつかない。

すでに大型ヤリイカ接岸

そこで、比較的荒天にも強い、磯際のヤリイカを狙っての試し釣りをしたのが1月30日。この日はパラソル級の大型ヤリイカも交じって乗りはまずまずとの事で、いよいよヤリイカ釣りにGOが掛かった状況だ。

所変われば釣り方変わる:丹後半島のエギングヤリイカ 磯際の浅場を狙う1月30日の試し釣りの結果(提供:まるいち丸ZERO-1)

ヤリイカタックル

ここでのヤリイカ釣りは、強風時を除きアオリイカ同様、ドテラ流しでのティップランで狙い、強風時は船を立ててのバーチカルで狙うとの事。なので、タックルはアオリイカのティップラン用を使用する人が多い。リグはティップラン用のエギか、シンカーを装着して重量を重くしたエギにドロッパーを1つ付けた、オバマリグスタイルが主流。

所変われば釣り方変わる:丹後半島のエギングヤリイカ 磯際の浅場を狙うダブルで大型ヒットも(提供:まるいち丸ZERO-1)

狙う水深は浅い場所で20~30m、深場だと40~50mで、いずれもヤリイカが産卵を意識して集まってくる磯場での釣りとなる。水深や風による船の流れを考慮して、エギはティップラン用の35~45gに仮面シンカーを追加で装着すると良い。

高確率でヒットする工夫

せっかくのヤリイカ釣りなので、どうしても釣れる確率を上げたい人への船長オススメがエサ巻きである。エギにイカの切り身や魚の切り身を背負わせて釣ると、明らかに乗りがかわってくると言う。実際、1月30日の試し釣りでもエサ巻きのエギにかなり好反応だったとの事だ。

所変われば釣り方変わる:丹後半島のエギングヤリイカ 磯際の浅場を狙うエサ巻きでダブルヒット(提供:まるいち丸ZERO-1)

ジギング&ヤリイカ便

さて、この魅力いっぱいのヤリイカ釣りだが、現状はヤリイカ専門での出船はなく、ジギング&ヤリイカ便として希望者が集まった時に楽しめる。特にこれから荒天の日が多くなり、ジギングポイントへ行けない海況の日にはヤリイカ釣りの時間が多くなる。

また、3月に入るとこの方面は青物の本格シーズンに突入する事から、ヤリイカが狙えるのは2月いっぱいだろう。この期間限定のヤリイカ釣り、問い合わせはお早めに!

<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>

▼この釣り船について:まるいち丸ZERO-1
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