冬の伊勢湾奥名物『新子タチウオゲーム』が病みつき 指1本級が食べごろ

冬の伊勢湾奥名物『新子タチウオゲーム』が病みつき 指1本級が食べごろ

冬の陸っぱりだからこそ楽しめる釣り物。それが、伊勢湾奥の『新子タチウオゲーム』だ。指1〜2本級を掛けるゲーム性の高さで、病みつきになること間違いなしだ。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

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海釣り 堤防釣り

霞埠頭で新子タチウオゲーム

釣りの面白さは、必ずしも魚の大きさに比例するわけではない。サイズは小さくても、釣り人を夢中にさせてくれるターゲットは無数にいる。中でも、アタリが多いくせに掛からない魚というのは、たとえ小魚でも熱くなってしまう。

新子タチウオゲームもまた、そんな釣りのひとつだ。特に初冬に接岸する指1~1.5本サイズの新子は、寒さも忘れるほどに楽しませてくれる。しかも食べておいしいとなれば、もう狙うしかないだろう。

そんなわけで12月28日、仕事を終えたその足で三重県四日市市の霞埠頭に直行した。現地到着は午後7時半ごろ。仲間が先行していたので状況を聞くと、一時は入れ食いだったとのことだ。サイズは指1~1.5本を中心に、時折2本クラスも交じるらしい。

冬の伊勢湾奥名物『新子タチウオゲーム』が病みつき 指1本級が食べごろ当日のタックル図(作図:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

食べごろの指1本サイズ

早速集魚灯をセットしてキャスト開始。まずは表層から探っていくが、反応はない。そこで少しずつレンジを下げていくと、中層付近で小さなアタリが出た。

しかし、相手が小さいのかうまくフッキングしない。そこでジグヘッドのフックをサイズダウン。グローカラーのワームもしっかりと光らせ、再度同じレンジを通す。これでようやくの1匹目。上がってきたのは指1本の食べごろサイズだ。

えっ?と思うかも知れないが、指1本半までなら、ブツ切りにして揚げるだけでおいしく食べられる。それ以上になると骨がさわるので、丸ごと唐揚げにするならこのサイズなのだ。 

メバリングタックルで引きを堪能

レンジさえつかんでしまえばこっちのもの。小刻みなシェイクでアピールしながらレンジを通せば、高確率で反応してくれる。アタリは小さいが、的確なタイミングでアワせれば即ヒットだ。上がってきたのは指1本半クラス。

このサイズになるとヒットした瞬間のドスンという重量感もあり、タチウオらしい引きを味わえる。メバリングタックルなら十分に楽しめるレベルだ。

ゲストにクロソイもヒット

ここから同様のパターンで連発したが、しばらくするとアタリが遠のいてしまった。同時に、ブシューという呼吸音。スナメリの接近で、魚が警戒してしまったのだ。

それでもボトム付近を探ると単発ながらヒットしてくる。そこでルアーを5gのメタルジグに変更。小さなケミホタルがセットできるメタルジャッカー・マイクロという製品だ。

いったん着底させ、小刻みなシェイクを入れながら誘い上げると一発でヒット。光りモノに好反応を示すタチウオだけあって、このジグは反則レベルだ。派手な動きはミスバイトの原因になるので、控えめなアクションを心がけたい。

冬の伊勢湾奥名物『新子タチウオゲーム』が病みつき 指1本級が食べごろ光りモノは効果絶大(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

ここで、ボトム付近をワインドで探っていた岡田君が大きくサオを曲げた。ドラゴンだ、などと冗談を飛ばしながら浮かせると、姿を見せたのは25cm級のクロソイ。これはうれしい外道だ。

冬の伊勢湾奥名物『新子タチウオゲーム』が病みつき 指1本級が食べごろ岡田君はクロソイもキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

そうこうしているうちに、再びタチウオが中層まで浮いてきた。そろそろ帰ろうと思っていたが、これでは帰れない。ルアーをジグヘッドに戻し、延長戦に突入だ。

寒さも忘れてタチウオと戯れ、さすがにキリがないので午後11時に終了。

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