繊細なアタリにアワせて乗せる快感。そして、強烈なファイト。さらに、何の料理にしても美味しいと三拍子そろったターゲット・タチウオ。1月11日(土)、東京湾金沢八景の弁天屋を訪れ、一日船で釣行した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・奥野忠弘)
指5本級の腹パン98cmから登場
到着したのは川崎沖で私は初めてのポイント。こんな浅場に、この釣りの名物とも言える50隻以上の大船団が形成されており驚かされる。
「オモリは60号で統一してください。水深は20m。底から5mでやってみてください」というアナウンスでスタートフィッシング。
まずは、活性が高い魚を狙い、速めのシャクリにリール半回転で様子をみると、すぐに指示ダナでエサの先をかじるような繊細なアタリが到来。
ここでアワせてもハリ掛かりしないので、同じシャクリの強さのまま、リールの回転を1/4にして誘い上げると、5シャクリ目前後に竿先が水面に引き込まれる本アタリ。電動リールで巻きアワセをいれるとズシンッとヒット。中速で巻き上げて抜き上げたのは、98cmの腹が膨らんだ指5本級で思わずニンマリ。
怒涛のタチウオ5連チャン
次投では、竿先を20cmほど揺らしながら巻き上げるショートピッチの速巻きを試すと、同じタナでガツンと一発で乗って、そのまま同級を5連チャンし、ワクワクが止まらない。
上杉さんや野村さんをはじめ、船中あちこちでもすぐに1尾目の良型をキャッチして好調なスタート。
船長の言う通りサイズが大きく、アワセが遅いとか、ゆっくりすぎる誘いだとハリスまで飲まれてしまいハリス切れが多発。これほどハリが切られることは初めてだったので、皆が驚く。
潮止まりを迎えアタリが少なくなると、横浜沖の水深30mに大きく移動。
110cmのドラゴン!メーターアップが続々
新しい群れの活性は高いことが多いので、また速めで強いシャクリを試すと、思った通りガツガツと明確なアタリが訪れ7連釣。上杉さんや野村さんもメーターアップを連釣して「これだけ大型が釣れたらもう十分ですね」と満足顔。
私にひと際、強い引き込みが訪れ、オマツリしないように強引に巻き上げ抜き上げたのは110cmのドラゴン。
左舷の三宅さんも116cmの極太をキャッチ。「きょうはすごいですね」と大喜びしている。
船長の懸命な潮回りと、仲乗りの見事なサポートで、終日アタリが途絶えなかった。皆でバラシとキャッチを繰り返し、「あーやられた」とか「今度は乗った!」とか船上は終始にぎやかだった。
後ろ髪を引かれる思いで14時に沖上がり。