水温高めでも磯本番間近か 変化を攻めて良型寒グレ堪能【三重・九鬼】

水温高めでも磯本番間近か 変化を攻めて良型寒グレ堪能【三重・九鬼】

水温がまだ20度近くもあり、寒グレとは言いにくい状況の三重・九鬼の磯へ出かけた。潮の動きが鈍い日だったが、ちょっとした変化を攻めて33~38cmのグレの元気な引きを味わう事ができた。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・谷脇英二郎)

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海釣り 磯釣り

水温は20度ほどと高め

2020年もスタートして、いよいよ本格的な寒グレシーズンの幕開けだ。しかし今季は、まだかなり海水温が高く20度ほどあり、寒グレと呼ぶには少し早い状況。それでもミドルクラスのグレが数釣れるのでは・・・と目論み、大型連休も最終日となった1月5日、三重・尾鷲市九鬼の磯へグレを狙って釣友の川元さんと釣行した。

沖磯「トーフ」で寒グレ狙いフカセ釣り

お世話になる黒潮マリンクラブの船長にあいさつを済ませ、船に乗り込んだ。まだ薄暗い午前6時に出船。凪の大海原をどんどん進み、私たちの名前が呼ばれて、トーフと言う沖磯に渡礁した。

この磯は以前にも何度か乗った事があるが、潮通しが良く、磯の周りにはシモリが点在し、非常にグレの魚影が濃い磯である。ただ磯際は根が張り出しており、取り込みも難しい磯だ。

当日の仕掛けとエサ

釣り座を決め、早速仕掛けの準備に取り掛かった。当日の仕掛けは、磯竿1.2号にレバーブレーキ付きスピニングリール2500番、道糸は1.7号、ハリス1.2~1.5号2ヒロ、ハリはグレバリ4~5号を使用した。

水温高めでも磯本番間近か 変化を攻めて良型寒グレ堪能【三重・九鬼】当日のタックル(作図:WEBライター・谷脇英二郎)

また、この日用意したまきエサは生オキアミ6kgにチヌパワー徳用、グレジャンボ、沖撃ちスペシャルを混ぜ合わせた。さしエサは、くわせオキアミスペシャルM、スーパーハードM、特選むきエビを用意した。

4ヒロのタナでヒット!

私は船着きから釣りをスタートし、サラシの先にあるヨレから狙う事にした。1投目は、さしエサが残ってきたので、2投目は仕掛けを流す時間を長くし、4ヒロほどのタナまで入れてみる事にした。

すると、ウキがスッと海中へ消しま込まれた。アワせると重量感とグレ特有のシャープな引きがロッドを通して伝わったきた。必死で突っ込みに耐え、徐々に浮かせるが、まだ水温も高く魚もパワフルでなかなか浮いてこない。まさに一進一退の攻防だ。

30cm超えグレから登場

ようやく少し浮かせてきたところで、今度は左側のハエ根に張り付かれてしまった。テンションを抜き、ゆっくり剥がす事に成功したのだが、その途端ハリスが切れてしまいバラしてしまった。

いきなりの大バラシで出鼻をくじかれたが、気を取り直してリスタート。すぐ同じパターンで30cmオーバーのグレを釣り上げボーズは免れた。その頃、川元さんも大きくロッドを曲げてイスズミ、グレを手中にしていた。良型の魚も掛けたがバラしてしまったようだ。

水温高めでも磯本番間近か 変化を攻めて良型寒グレ堪能【三重・九鬼】竿を曲げる川元さん(提供:WEBライター・谷脇英二郎)

沖の潮目で中型グレ追加

当日は潮の動きが鈍く、グレの活性は良くないが、時折できる沖の潮目を見逃さずポツポツとミドルクラスのグレを追加。

潮が動けば尾長グレの時合いもあり、40cmクラスの尾長グレを水面まで浮かせたが、タモ入れ寸前でチモト切れでバラしてしまった。ならばとハリスを太くすればヒット率が著しく低下してしまうのが難しいところだ。

さらに北西風も強く吹き付け、ライン操作の邪魔をする状況。ジンタンで仕掛けの入り具合を調整してうまくなじめば、グレが竿先を引っ張ってくれ、気持ち良い引きが味わえる。納竿の午後1時までに33~38cmのグレを11尾キープし、連休最終日を楽しんだ。

水温高めでも磯本番間近か 変化を攻めて良型寒グレ堪能【三重・九鬼】当日の釣果(提供:WEBライター・谷脇英二郎)

今後は50cmオーバーも期待

今回は40cmオーバーを釣る事はできなかったが、九鬼エリアはこれから本番となり、40cmはもちろん、50cmオーバーも掛かるエリアなので、夢の大型グレを狙って防寒対策を万全に皆さんも出掛けてみてはいかがだろう。

<谷脇英二郎/TSURINEWS・WEBライター>

▼この渡船について
黒潮マリンクラブ
出船場所:三重県尾鷲市九鬼町