12月28日、兵庫・神戸第7防波堤(通称・7防)に釣行した。この日は、前情報以上にサビキで大型アジが釣れ盛り、ルアーやノマセでブリが上がるなど、これまでの大阪湾の冬景色とは全く様相が違っていた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・伴野慶幸)
ノマセでブリが登場
歓喜溢れる赤灯台周りをよそに、あえて距離を置いて離れた場所で釣り座を構えていたノマセ釣りの2人組が、大きく竿を曲げて奮闘している姿が見えた。仲間も駆けつけ、バトルの末に仕留めたのは、遠目でもビッグサイズと分かるブリだった。
「それぞれに良い釣りをしているなあ」と、ほっこりした気持ちになったのもつかの間、すぐ傍らでもライトジギングロッドを大きく曲げた釣り人の猛ファイトが始まった。周りの釣り人も手を止め、祈るように見守る。
緩めのドラグ設定にしていたのが功を奏したのか、数回の締め込みにも耐え、海面に寄せる事ができた。「ブリや!」「うわー!」周りから歓声が上がるが、釣り人はロッドコントロールで精いっぱいのようだった。
タモ2本で助太刀
周りの釣り人が協力してタモ入れをかって出たが、魚体が大きく、タモに入りきらない。そこで私もタモを持って助太刀に。はみ出た尾の部分は私がフォローして、2本のタモでサンドイッチにする作戦を試みたところ、これが見事成功。三人が呼吸を合わせて波止に上げたブリは、笑いすらこぼれる圧巻のサイズ。
小さめのアジを選んで沈め釣りにしていたところヒットしたとの事。自分の釣果ではないものの、記念にと写真を撮らせてもらう。
次のバトルはサワラだ!
さらにしばらくすると、先ほどのジュニアたちから「お父ちゃん、絶対バラさんといて!」と叫び声が聞こえてきた。駆けつけると、南向きで父親がバトルの真っ最中。仲間が声をかけるも当初は「そんなデカないで」と余裕の受け答えだったが、その後海面を見て仰天。デカい。見事なサワラだ。
こちらもタモに入りきらず、再び私がタモを持って先ほど同様にサンドイッチ作戦の助太刀に。今度も成功し、親子で大喜びのスマホ写真撮影会と相成った。
本当に年末の釣果なのか
周りにも大いに楽しませてもらった私は、時合い終了後も釣りを続け、11時過ぎに納竿。スカリバケツの中はデカアジで溢れ、芋の子を洗うような状態になっていた。
私の最終釣果は、デカアジ24尾と大サバ1尾で大満足。魚の活け締め処理も済ませ、12時の迎えの便に乗り込んだ際には、最沖の波止で釣れていたブリ2尾が船首に積まれていた。乗船場に着くと、大物賞の釣り人たちは松村船長としばし歓談。
本当に冬本番を迎えた年末の12月28日か?と驚かされる釣果が続出した一日だった。帰宅後、釣果は絶品の刺し身と塩焼きとなり、夕食の食卓を大いに賑わせた。