寒くなってくると、やっぱり恋しくなるのが鍋物などのアツアツ料理。鍋に最適なサカナの1種がオニカサゴ。ここ中部エリアで実績があるのが、三重県志摩市の御座港から出船している智栄丸だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 梅岡雅典)
智栄丸でオニカサゴ釣り
智栄丸だが、これまでよりかなり大きい船に乗り換え、11月16日から大型船での出船開始となり、26日にオニカサゴ便で出るとのことで足を運んでみた。
これまで智栄丸を利用したことがある人ならば船幅などが一目で分かるほど大きくなっており、船内はゆったり。楽に両舷のミヨシからトモへの行き来ができるようになり、さらに広いキャビンもあって、まさに生まれ変わったといっても過言ではないほどだ。
当日の状況
さて釣行の方だが、当日は午前5時30分ごろに御座港へ到着して準備。小川船長&おやじさんにあいさつをしてから乗船して、同船者2人と談笑する。そして定刻の6時に出船して、6時45分ごろに最初のポイントへ到着。船の位置が決まり、船長からの合図があり開始となった。
天気予報は悪天候になりそうだったが、出船前はそれほどでもなく、同船者と「思ったほど悪くないですね」と語っていた。しかし、出港から沖へ向かうにつれて悪化。時間の経過とともにどんどん風が強くなり、波は高くなる一方で、前後・左右とあらゆる方向から揺れがくるので座っていても時々横へ飛ばされ、海もあまりいい色ではない感じなので、これで釣れるのだろううかと心配になる状況だ。
また、小川船長から「潮の動きも良くなく最悪のコンディション」と、釣果への不安材料がさらに上乗せ。「今日は駄目かな」と思っていたが、午前7時ごろ、左舷胴の間の同船者に小型のアヤメカサゴがヒット。これで船中も活気が出始める。
35cm頭に船中ポツポツ
かなり悪い海況ながら、皆がめげずサオ先に集中し、午前8時20分には小型のオニカサゴ、そしてウッカリカサゴと続く。そろそろサイズアップしてくれればと思っていたところ、9時20分に左舷の同船者が中型のオニカサゴを上げる。ここまで小型魚ばかりだったので、より大きく見えてしまった。
少しは状況が良くなったのか、午前10時ごろに船中でアタリが増えてきていい感じ。そして、右舷胴の間の同船者が小型オニカサゴのダブル、右舷胴の間の同船者は当日一番となった35cmの本命を上げた。
最終釣果
いよいよ時合いかと船中で活気モードとなるも、いい気配だったのもそのくらいで、この後からは冷たい雨も降り始める。諦めずに釣り続けるものの海況が良くなることはなく、正午の沖上がり時間を迎えた。
船中釣果はオニカサゴ35cm頭にサオ頭の人が7匹、他にはアヤメカサゴ、ウッカリカサゴ、キダイが上がった。開始当初のことを思うと、船中全員が本命を手にできたので良かった。海況が良くなれば、これまで実績のある智栄丸なので、40cmオーバーのグッドサイズ交じりでの好釣果も夢ではないだろう。
今後の展望
今後の展開を小川船長に聞くと、これまではオニカサゴ釣りも仕立船を主体に出船していたが、これからは乗合船を主体にして、釣り物もオニカサゴだけでなく、要望があれば他の魚種、さらにジギングでも出船していくとのことだ。皆さんも智栄丸で沖釣りを満喫してはいかが。
<週刊つりニュース中部版 梅岡雅典/TSURINEWS編>