名古屋港の冬の風物詩ヒイカエギング。今年もシーズンがやってきた。私自身初キャッチとなった11月23日のヒイカゲームをレポートしよう。
TSURINEWS編集部
名古屋港でヒイカエギング
愛知県弥富市の名古屋港西3区へ向かったのは11月23日。
午後8時半に集合し、現地到着は午後9時半。さすがにシーズンだけあって釣り場にはズラリと投光器が並び、まばゆい光が水面を照らしている。
入れ替わりで帰っていった服部さんの師匠はそこそこ釣れたらしい。私たちも投光器をセット。ド干潮の潮止まりだが、それでも釣れるらしい。
当日のヒイカタックル
服部さんはレンジハンター1.5号におっぱいスッテのドロッパーを付けてハンティングモード。
私はレンジハンター1.5号の単体で開始する。ボトムまで到達後、小刻みにスッテを動かし抱くのを待つ。
当日のタックル（提供：APC・松田久史）「おっぱいスッテ」にヒット
しばらくして服部さんにヒット。ドロッパーのおっぱいスッテにヒットだ。
私たちも懸命に誘い続けるが反応がない。活性が高ければ投光器のライトに見える範囲まで浮いてくるとのことだが、この日は全く姿が確認できない。潮止まりで食いが悪いのか…。私もおっぱいスッテをドロッパーに装着し、バイトに備える。
しばらくして徐々に水位上がり始めたと思ったら、ボトムでアクションさせているスッテにゴミが引っ掛かったような感触。根掛かりかと思ったが、ロッドで聞くと違和感が伝わってきた。
ロッドを持ち上げるとティップが小刻みにたたかれる。ゆっくり慎重に巻き上げるとヒイカだ。無事キャッチすることができた。ドロッパーのおっぱいスッテをしっかり抱いていた。
松田さん初ヒイカキャッチ（提供：APC・松田久史）時合いはエギ単体で挑戦
ここからは潮が動き始めた影響かバイトが増えてきたため、ドロッパーを外しエギ単体に戻す。
服部さんは小刻みなアクションを加えた後、ラインの動きを見て的確にアワセを入れて数を伸ばしている。
シビアなアタリを掛けていく（提供：APC・松田久史）しかし時合いは短く、撮影をしている間に終わってしまうレベルなので、手返しの良さが勝敗を分ける。
足元でのヒットは確認できたため、キャストして探ってみる。ライトの明暗の境辺りまではバイトが出るが、ヒットに至るのは足元が多い。
活性が低いせいか分からないが、一気に持っていくことはなく足1本、しかも足先にかろうじて掛かっていることも多い。
じっくり抱かせてバラシ軽減
相当テクニカルで夢中になってしまう。完全にティップがたたかれていてもバレることも多い。
よくヒイカの体を観察してみると、足が非常に短いことに気づいた。高確率でバレるのは、スッテを横抱きしていてカンナに掛かっていないのかもしれないと思っていたら、実際に想像通りのシチュエーションでグッドサイズが水面でバレるのが見えた。
そこで作戦変更。バレるのを覚悟で、手応えが伝わってきてからしばらくラインテンションを維持したまま、しっかり抱かせてから回収するとバラシを減少させることができた。
冬の風物詩ヒイカ（提供：APC・松田久史）初のヒイカゲームを堪能
周りの釣り人が帰っていくたびに、私たちのライトにイカが寄ってきたようで、徐々にバイトが増加し始めていたのだが、残念ながらここでタイムアップ。後ろ髪を引かれる思いで午後11時半、ロッドオフとした。
繊細なバイトを楽しみ、初めてヒイカをキャッチすることができた。充実したヒイカゲームだった。
＜週刊つりニュース中部版 APC・松田久史／TSURINEWS編＞
名古屋港西3区
場所：愛知県弥富市
