冬の陸っぱり釣りは寒さとの戦いでもある。どうせ釣りをするなら暖を取りながら快適に。でも、いろいろと持っていくと荷物もかさばるし・・・。と言う訳で今回は筆者が愛用している湯沸かし道具を紹介。カップラーメン1杯がありがたい季節だぞ~。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)
目次
波止の暖は自前で工夫
冬の陸っぱり釣りや磯釣りは防寒ウェアを着込んでいても手や顔、耳、そして足元の冷えはなかなか解消されないもの。船釣りなどの施設ならキャビン内に電気ポットがあったり、電子レンジが備え付けられている場合も多いので暖は取りやすい。
電気設備のない波止や磯の上ではそうもいかないので我慢をするか、自分で工夫をしなければならない。例えば、お昼ご飯や夜釣りなら深夜の食事は、冷えたおにぎりよりもアツアツのカップラーメン1杯がうれしいもの。
家庭用ガスコンロは微妙
ボンベを使ったガスコンロなどは、鍋用などで各家庭にもあると思うが、わざわざ釣り具と別に自宅で使っているようなボンベのコンロを持っていくとなるとかさばる。
何よりも、私の経験では家庭用のボンベを使用したコンロは、寒い屋外では火力が弱い
コンパクトコンロがオススメ
普段、タックル用のバッグにも収められて重宝している設備がいくつかある。それがキャンプ用品にもある小型のガスカートリッジを使うコンパクトコンロだ。コンロ自体は、五徳または三徳仕様でも鍋などを置く部分が折りたためるので、厚さ3cm、縦横10cmほどのごく小さな荷物となる。
これに別でカートリッジのガスを持っていくのだが、これも実は内容量によっていろいろな大きさがある。もちろん、容量が小さければ長持ちはしないけれど、1回の釣行でお湯などを沸かす程度なら問題ないので、できるだけ小さなガスカートリッジを持参すれば荷物がかさばらない。
極寒の場合は寒冷地仕様も
ちなみにキャンプ用のガスカートリッジは通常の温度で使うもの以外に、寒冷地仕様のものもある。寒冷地仕様はガスの気化がしやすく、低温でも火力が弱まらない設定になっているが、その分ガスの減りも早い。使用する区別としてはやはり、周りの気温を考えるといいだろう。
厳寒期の夜釣りなどではなかなか火が強まらない事も多いので、そんな時は寒冷地仕様を持参する。カートリッジ自体を温める方法もあるが、コンロの下にくる部分のため、燃えやすいもので保温をすると、間違って大事故に繋がりかねないのであまりオススメはできない。
コッヘルも便利
これにコッヘルと呼ばれる小さな鍋があると便利。いくつかの大きさの鍋が重なって収納されていて、取り出すと2個にも3個にもなるのがうれしい。たとえばカップラーメン用にお湯を沸かすだけではなく、袋麺も問題なく作って食べられる。袋
麺の方が案外コンパクトにバッグの隅にでも放り込んでいけるので、これも荷物削減の対策なのだ。ただ、いずれにしてもペットボトルなどに入った水は必要だ。
家庭用ボンベを使った小型コンロも
家庭用のボンベタイプの他に、実は家庭用ボンベを使用できるコンパクトなコンロもある。収納時は筆箱くらいの大きさながら、開くとコンロになっていて、ボンベを接続して使用するタイプだ。
必携アイテムは『風防』
で、ここからが重要なのだが、野外で冬にお湯を沸かしたり、火を使って調理するのに絶対欠かせないアイテムがある。それが折りたたみ式の『風防』だ。
私が愛用しているのは収納時には、縦20cm×横10cmほどのコンパクトなタイプ。7つ折り、8つ折りになっていて、屏風のように開くと、コンパクトなコンロを覆う事ができる。折りたためばタックルバッグのポケットにも突っ込んでおけるサイズなのだが、役割は重要だ。
野外では無風と思っても、実は案外、風が吹いていて熱効率が悪くなる。そこでコンロ部分だけでも風防があれば熱が効率よく鍋に伝わると言う訳だ。風防があるのとないのとでは、お湯が沸く時間に大きく差が出る。と言う事は、早く沸かす事ができれば、コンロの燃料も節約できる。
ホームセンターで全て揃う
これらの商品はすべてホームセンターのアウトドアグッズコーナーやアウトドアショップなどに行けば、簡単に入手できる。釣具店はもちろんだが、ホームセンターやアウトドアショップなどにも釣りに使える便利なアイテムが多数潜んでいる。
それを見つけて工夫し、あまりの便利さに1人でニヤリとするのも良いものですよ~。
<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>