大阪湾『テンヤタチウオ』釣り ベイト不在パターンを攻略【ヤザワ渡船】

大阪湾『テンヤタチウオ』釣り ベイト不在パターンを攻略【ヤザワ渡船】

昨年11月は70~80尾の釣果も出ていた大阪湾のタチウオ。今季はまだかなりムラが激しい様子だ。11月20日の釣行を踏まえ、拾い釣りしなければならない状況の攻略法を紹介したい。

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(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

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潮の流れるタナ

実は釣り開始から少し変化に気付いていた。それはスタート時には底を探っても、かなり潮での巻き上げ感が軽く、底潮が動いていないとイメージしていた。それが、後になると底潮の流れを感じるようになってきた。タチウオは居るのだが、潮が流れていないタナでは食いが悪いのか。

という事は、やや重く感じる、潮が流れているタナを中心に探れば良い。少し抵抗が大きくなるように、サンマを大きめに巻いて試してみる。やはり、底での誘いでほんの少しだが重さを感じれば底で反応が出る。底が軽いと感じれば、スピーディーに探ってテンヤを通過させ、潮の流れている層を探す。

ただ、この日はそのタナがコロコロかわり、タチウオの食ってくるタナが安定しない。仕方なく、常に広い範囲を探りながらアタリを取っていく拾い釣りになってしまった。こんな時はあまり数が出ないのは仕方がない。

ようやく底潮が動き始めると

それでも潮の重さ、流れに気付いた分、まだ効率よく攻める事ができたのか、中盤には10尾を超えてなんとかツ抜けに成功。少しして仲乗りさんが「何尾釣れました?」と聞いてきたので、11尾である事を答えると「いやあ、この状況でツ抜けしてくれるのはありがたい」と。周囲はかなり苦戦をしているようだった。

大阪湾『テンヤタチウオ』釣り ベイト不在パターンを攻略【ヤザワ渡船】良型が多かったが数は・・・(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

終盤に底潮が動き出すと、ほんの少しだがタナが安定したようで、それまで竿を曲げていなかった人にも、「底付近でしっかりと誘ってください」とのアドバイスでタチウオがヒットしてくれたのはありがたい。

結局、この日は14尾と低調ではあったが、魚探に映らないベイトの中での拾い釣りで、神経と身体の疲れが心地良い。パターン化して入れ食いを楽しんで数狙いに徹するのも楽しいが、ポツリポツリとある反応を探るのもタチウオ釣りの面白さである。

この日の一考察

ちなみに帰宅後にタチウオを捌くと、全てのタチウオが腹の中には何も入っていなかった。この日、流したエリアには魚探に反応が映っていなかった事を考えると、ベイトが消えてしまったのでは・・・と考えられる。

消えたベイトを探して、タチウオたちも右往左往、上下にエサを探し回って、ちりぢりに動いているため、タナがコロコロかわったのかと、タチウオの気持ちになって考えてみたが、さて・・・。

捌いたタチウオは最盛期の脂の乗りではなかったが、炙り、薄造り、塩ユッケなどで食べてみたがまだまだこれから美味くなる・・・その直前の味と感じた。

大阪湾『テンヤタチウオ』釣り ベイト不在パターンを攻略【ヤザワ渡船】炙りと薄造り(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>

▼この釣船について
ヤザワ渡船 
出船地:大阪市港区