8月下旬、相模湾小坪の洋征丸 からキハダ・カツオの様子を取材した。5.1kg頭に良型カツオが続々!キハダらしきアタリも混じり船中は、最高潮。中には、同船で30kgキハダの釣果も上がっており期待も大きい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 宮﨑千恵)

洋征丸でコマセマグロ&カツオ狙い
5時前に港の駐車場に到着すると、たくさんの人がそれぞれ用意をしている。準備が整った人は駐車場奥の階段を下りて、女将がいる洋征丸の受付で乗船料金を支払い、釣り座を確認して乗船する。全員が乗り込んだことを確認すると出船。
航程1時間ほどで開始の合図。「タナは30~20mです。カツオを狙う人は、上のほうでいいですよ」のていねいなアナウンス。タナは海面からを教えてくれる。

皆は一斉に仕掛けを投入するが沈黙。「上げてください」で潮回り。「タナは25~20m。マグロ狙いは40~35mです」
初心者向けのサポートも充実
仲乗りは、初めての人や慣れない人を順番にまわって、仕掛けのチェックから釣り方までサポート。「シャクり方は付けエが取れないくらいのスピードでスーッと竿を上げる。できたコマセの帯にハリスが入るようにリールでイトを巻き取る。ハリスは常に張った状態にすると、小さな前アタリが分かりやすいですよ」。

ホンガツオが続々ヒット
右舷ミヨシ寄りの吉岡さんと安斎さんのところでレクチャーしているとホンガツオが掛かり始める。

船中あちこちで歓声は上がる。1尾掛かるとあちこちがにぎやかになるという、まさにお祭り。
9時になると右舷胴の間からドラグ音が響く。やりとりは5分ほど続いたが、これはバラシ。せっかく掛けられてもハリスやハリが原因で取り込めないのではもったいない。大物釣りでは入念な準備が必要になる。分からないことは事前に船長に問い合わせるといいだろう。
キハダのアタリあるもハリス切れ
少し移動して始めると「魚が入って来ますよ。タナは35~50m。カツオは15~20m」。力がこもったアナウンスの後、カツオが次々に掛かりだし、仲乗りはもちろん、船長が船上を飛びまわってタモ取り。
左舷トモ2番の村山盛康さんは、正午すぎにカツオをゲットして暑さも忘れるような笑顔になった。

船中ではハリが一瞬で持って行かれたりハリスが切れたりする、キハダを思わせるようなアタリがでる。
カツオは良型!
最後のポイントでは、ミヨシで次々に良型と思われるファイトが繰り広げられた。しっかりとした道具で挑んでいたが、この日はキハダの顔を見ることはできなかった。
カツオは5.1kgを頭に良型主体。船長は「これまでとは違う良型の群れが回っているのかもしれませんね」とコメント。

キハダを狙うなら、きちんとした仕掛けで挑むことが必須。
なお、9月に入ってからは、連日キハダがあがっていて、貸し竿で30kg級をゲットした人もいて期待十分。
<週刊つりニュース関東版 宮﨑千恵/TSURINEWS編>
洋征丸