海の波止釣りはファミリーや初心者でも楽しめる、最もの身近な釣りの一つ。そんな波止釣りだが、ハリに掛かってくるのはおいしい魚だけでなく、危険なものいる。今回は大阪湾エリアにおいて釣れる危ない生き物7種を紹介。ぜひ参考にしていただき、注意してほしい。
(アイキャッチ画像作成:TSURINEWS関西編集部・平塚)
1.アイゴ
危険度 ★
特徴:背びれ、腹ビレ、尻ビレが太く鋭く発達しており、それぞれに毒腺を備えている。このトゲに刺されると毒が注入され、数時間~数週間ほど痛みが続くと言われている。死んでいても毒は残るので、刺さらないように調理前にハサミで切るなどの注意が必要だ。
釣り場でトゲを処理する場合は、釣り場に残しておくと危険なので、必ずトゲは海に捨てよう。
お得情報:危険なのはヒレのみで、食べるとおいしいと言われている。関西では和歌山などで珍重されており、お勧めは一夜干しだ。
2.ゴンズイ
危険度 ★★
特徴:ナマズの仲間で、体長は10~20cm。茶褐色の体に頭から尻尾にかけて2本の黄色い線がある。毒は背ビレに一カ所、両胸ビレに一カ所ある。毒は死んでもなくならず、踏んだりして激痛を招いてしまうこともあるので、十分な注意が必要だ。
お得情報:毒魚として有名だが、実は美味な魚。味噌汁や煮物、天ぷらなどがお勧めだ。
3.ハオコゼ
危険度 ★★★
特徴:体長は10~12cm。カサゴ(ガシラ)の仲間でよく似ており、見間違えに注意。カサゴと違い特徴的なのは、背ビレが頭に向かって長く伸びていること。このヒレに触ると、死に至るほどではないが、最低でも一日は痛みがとれないと言われている。
お得情報:基本的にサイズが小さく可食部分が少ないが、唐揚げで食べると美味とのこと。
4.アカエイ
危険度 ★★★★★
特徴:尻尾のトゲには毒腺があり、刺されると激痛に襲われる。尾を振って刺そうともしてくるのでかなり注意。棘には返しも付いているので、一度刺さると抜きづらい。
お得情報:エイの中で最も美味と言われ、刺し身、湯引き、煮付けなどで食べることができる。
5.フグ
危険度 ★★★★★★
特徴:フグの毒(テトロドトキシン)の解毒剤はいまだに開発されていない。調理の資格がない一般人がさばくのは危険。テトロドトキシンは経口摂取では青酸カリの約850倍の毒性があると言われている。
お得情報:フグの調理師免許の認定制度は都道府県によって異なっており、免許が有効になるのは取得した都道府県のみ。
6.ソウシハギ
危険度 ★★★★★★★
特徴:内臓にフグのテトロドトキシンより強い毒「パリトキシン」という致死性の毒を持っている。この毒を摂取すると、麻痺、痙攣、呼吸困難、不整脈や腎障害をお起こし、最悪の場合は死にいたる。
お得情報:沖縄では市場で見かけることがあるそう。だからといって安易に手を出すのは危険なので要注意。
7.ヒョウモンダコ
危険度 ★★★★★★★★★★
特徴:体長は10cmほどと小さいが、フグと同じ猛毒のテトロドトキシンを持っている。フグより危険な点は、この毒を含む唾液を吐いたり、噛んだりしてくること。海水温の上昇により、大阪湾での捕獲や目撃情報が相次いでいる。
お得情報:派手な柄のタコを見かけたら、とにかく近づかず、触りもしないことが重要。
<平塚悠介/TSURINEWS関西編集部>