近年注目の船釣り『スーパーライトジギング(SLJ)』。非常に多くの魚種が狙える五目ジギング釣りだ。今回は、同釣りのメッカ・三重県五ヶ所湾へ出船している渡船屋たにぐちの船長に、どんな魚が狙えるかを聞いてみた。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・平塚悠介)
レア度★4~5:釣れるとガッツポーズ級
狙って釣ることが難しい魚達。
15.本ガツオ
・レア度:★★★★
・シーズン:夏季(特に7~8月)
解説:年によって回遊があったりなかったりと、レア度はかなり高い。回遊がある場合、事前情報チェックは必須で、対応できるタックルをしっかり用意しておくこと。
釣り方:とにかく表層を狙う。
16.ホウキハタ
・レア度:★★★★
・シーズン:年中
解説:ハタ類の中でも一段とレア度が高いのがホウキハタ。味は絶品で、大型は60cm以上にもなり、釣れたら絶対に持って帰りたい魚である(小型はエア抜きしてリリースしよう)。夏は浅場で釣れやすいらしい。
釣り方:オオモンハタ、アカハタ同様に底付近。
17.タマガシラ
・レア度:★★★★
・シーズン:年中(?)
解説:メバルのような姿をした、イトヨリダイの仲間。塩焼きや皮付き炙りにするとおいしいらしい。
釣り方:狙っては釣れない魚。下層でヒットすると思われる。
18.ヒラメ
・レア度:★★★★★
・シーズン:年中(冬が特に狙い目)
解説:皆さんご存知のヒラメは、SLJではめったにヒットしないものの、釣れることはあるそう。釣れたら確実に自慢できる魚種の一つだ。
釣り方:底で釣れるが、中層まで追いかけてくることも。ただし、狙って釣ることはできない。
レア度測定不能レベル!?
釣れたら意外とラッキーなレア度測定不能な魚種代表格
19.珍魚:ルリハタ
・レア度:測定不能
・シーズン:不明
解説:紫の魚体にペンキを垂らしたような黄色のラインが特徴的なルリハタ。刺し身などでおいしいらしいが、体表の粘液にはグライスチン(grammistin)という毒をもっている。活き餌などの他の魚と同居させると死んでしまう可能性があるため注意が必要。見た目も相まり、また皮が硬く下ろすことが大変なこともあり、あまり食べられることはない。
釣り方:底付近にいると思われるが、狙って釣るのは不可能。こんな魚も釣れるのがスーパーライトジギングの面白さだ。
多彩な釣果が楽しめるSLJ
今回、紹介した以外にもまだまだスーパーライトジギングで釣れる魚はいっぱいいる。
記事作成に協力していただいた渡船屋たにぐちの船長も、「イサギだけでなく、本当に多くの魚が手軽に釣れるSLJの魅力をもっと知ってほしい」と言っていた。その気になれば年中できるこの釣り。まだまだ楽しめるので、ぜひ一度体験してみてほしい。
<平塚悠介/TSURINEWS 関西編集部>
渡船屋たにぐち