近年注目の船釣り『スーパーライトジギング(SLJ)』。非常に多くの魚種が狙える五目ジギング釣りだ。今回は、同釣りのメッカ・三重県五ヶ所湾へ出船している渡船屋たにぐちの船長に、どんな魚が狙えるかを聞いてみた。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・平塚悠介)
レア度★1:王道魚種とゲスト
釣って美味しい、食べて美味しい王道魚種を紹介。
1.オオモンハタ
・レア度:★
・シーズン:年中
解説:伊勢志摩SLJ(スーパーライトジギング)において最もお得な魚、それがハタ類だ。オオモンハタはアカハタとともに手軽に釣れる高級根魚の代表だ。
釣り方:主に底を狙う。着底後の巻き上げや底付近でのフォールに反応する。
2.アカハタ
・レア度:★
・シーズン:年中
解説:オオモンハタと双璧を成すお手軽高級根魚。ただ、根魚は成長が遅いので、小さい個体はエア抜きをしてリリースしてあげよう。
釣り方:オオモンハタと同じ。
3.青物(ブリ属)
・レア度:★
・シーズン:年中
解説:回遊があればいつでも釣れるのが青物。ブリクラス未満ならSLJで楽しめる。引きが爽快な人気の魚種だ。
釣り方:早巻きに反応することが多い。浅場での釣りならタナはオールレンジとなる。
4.サバ
・レア度:★
・シーズン:夏季
解説:SLJにおいては、実はサバがいるかいないかというのは重要。サバが釣れる場合は、他のフィッシュイーターもおり、さらにベイトの食べ残しを狙ってマダイやイサギなどの活性も上がっているからだ。
釣り方:上層におり、主にリフト&フォールによく反応する。
5.カマス
・レア度:★
・シーズン:夏季
解説:SLJでは、お土産狙いでカマスのポイントに移動して釣ることがある。
釣り方:水深10~20mの浅場で、下~中層を狙う。仕掛けはジグサビキを使うといい(根掛かり防止のため、ジグのフックは外すのが吉)。
6.ムツ
・レア度 ★
・シーズン 夏季
解説:カマス狙いでよく交じることがある。サイズは小型で、クロムツかムツかは見分けがつきにくい。煮付け、唐揚げ、南蛮漬けなどで食べるとおいしいぞ。
釣り方:下~中層におり、カマス同様に浅場でジグサビキを使うのが効果的。
7.カサゴ(ガシラ)
・レア度 ★
・シーズン 年中
解説:根魚の代表魚ももちろんSLJで釣れる。こちらも小さい個体はできるだけ逃がしてあげてほしい。
釣り方:底を狙うと時折ヒットするが、根掛かりに注意。
8.メバル
・レア度:★
・シーズン:年中
解説:陸っぱりではライトゲームで人気の魚種だが、沖でもライトなジグに反応してくれるぞ。
釣り方:底から1mぐらいまでを意識して釣るといい。根掛かりに注意。
9.エソ
嫌われものでも、実は美味なやつ?
・レア度:★
・シーズン:年中
解説:フィッシュイーターが集まるところには必ずいるエソ。嫌がられることが多いが、カマボコや干物にすればなかなか美味らしい。
釣り方:狙って釣る人はあまりいない。底付近でヒットしやすいが、中層までジグを追いかけてくることもある。
レア度★2~3:狙って釣りたい魚種
SLJで人気のターゲットを紹介。
10.イサキ(イサギ)
・レア度:★★
・シーズン:夏季(6~8月中旬)
解説:SLJにおける人気者。人気の理由は軽いジグで釣れるという意外性と、高いゲーム性にあると言われる。イサキが釣れるシーズンは最もSLJが盛り上がる。
釣り方:主に中層にいるので、上層からのフォールで誘いをかける。イサキの群れの中で大型は上層にいるので、サイズアップしたい時は狙うタナを上げるといい。
11.マダイ
・レア度:★★
・シーズン:年中(ライトジグで狙いやすいのは夏場)
解説:SLJではよくターゲットとして挙げられる魚種だが、他の魚種よりお目にかかれる率はやや低い。それだけに釣れた時はうれしいのだ。
釣り方:下~中層を狙う。
12.アジ
・レア度:★★★
・シーズン:年中
解説:青物と同様、回遊していれば年中釣れるアジ。五ヶ所湾では20~30cmオーバーがヒットし、釣り人を喜ばせてくれる。
釣り方:基本的に底付近でヒットする。
13.ヒメ
・レア度:★★★
・シーズン:年中
解説:深場のジギングで掛かってくることが多く、SLJでやるような浅場でのヒットは珍しい。食べるなら干物がオススメ。
釣り方:やや深場で下~中層を狙うのがいい。
14.ホウボウ
・レア度:★★★
・シーズン:年中
解説:ヒットするとうれしいレアな高級魚。しかし、砂地のポイントでは意外と釣れるらしい。五ヶ所湾周辺では、タイラバなどでホウボウばかり釣れることがあるそう。
釣り方:砂地や泥底のポイントで、底付近を狙うのが基本。