和歌山県の紀の川ハゼがシーズンインした。右岸、左岸ともにノベザオで届く範囲に接近してきた。そこで7月16日は午前中の潮位の低い時間帯を狙って右岸の南海電車鉄橋の上流側で実釣してきた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・牧野博)
当日の状況
河原に下りると、濁りは2日前に比べかなり取れていて期待が高まる。
2日前の7月14日は、夕方5時ごろから約1時間、左岸の北島橋橋脚付近でミャク釣りをした。この日は、型は10㎝までと小型だったが、14匹。雨後の濁りがまだ強かったが、フグは少なかった。
右岸はサイズに期待?
当日は1投目からハゼが姿を現す。型は左岸に比べ一回りよく、平均10㎝ほどで、1投ごとにシグナルを送ってくる。
川面を見てカケアガリや落ち込み、捨石の周りなどを丹念に探っていくと数が伸びる。食い込みはまずまずであったが、口の周りにハリ掛かりしていることが多く、エサの垂らしを長くすると端っこをかじるのでなかなかハリ掛かりしない。
移動繰り返しポツポツ追加
ミャク釣りだと探れるのはサオの長さの範囲+αなので、何度も同じポイントを攻めると魚信が遠のいてしまう。こんな時はたとえ10mでも移動すると、またシグナルが出てくる。このような釣り方をする場合、潮位の低いときの方が有利なので、私は下げ潮回りでも気にせず釣行する。
ただ、潮の動きが止まってしまうとハゼは食いやむ。潮が動いているかどうかは川面の波立ちや潮目の具合、水面に漂う浮遊物(例えば木切れなど)の動きを見ているとよくわかる。河口でキスを狙う場合なども同じことがいえると思う。
潮が止まってしまったときは少し水分補給して休憩するのがいい。今の時期だとキリギリスやヤブキリの声が聞ける。
この日は午前10時前からスタートし、ゆっくりと上流側に移動しながら探った。ハゼの成長は良好で、13~14㎝のものが3~4匹交じった。このサイズのものになるとサオ先を絞り、浅場だと結構走るので痛快である。他にキビレの幼魚などもきた。
最終釣果
午前11時半ごろ終了。当日の釣果はハゼ14㎝までをちょうど30匹。二日前に比べ、濁りがとれてコンディションがよくなり、釣果は倍増した。
このほか、左岸のせせらぎ公園の護岸は、潮位の高いときに限られるが、駐車スペースが近くにあり入り易いポイントで人気がある。
今年も本格化してきた紀ノ川の夏ハゼ。飲料水を忘れずに持って、クーラー1個とノベザオ1本で気軽に釣行してほしい。
交通
電車利用なら南海・和歌山市駅からバスまたはタクシー。自家用車で大阪方面から、第2阪和国道を大谷ランプで下り、側道を通り紀ノ川の堤防沿いの県道へ。右岸の市民スポーツ広場、左岸のせせらぎ公園に駐車スペースがある。
<牧野博/TSURINEWS・WEBライター>
紀の川河口