とにかく大きい世界最大記録8魚種 まさかの1,000kg超え登場?

とにかく大きい世界最大記録8魚種 まさかの1,000kg超え登場?

釣り人たるもの一度は誰も上げたことのない大物を夢見ていることでしょう。今回は世界基準で記録されている超大物を紹介していきましょう。

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世界記録ってどんな大物が?

前回は『誰もが知っている身近なサカナ5種の国内最大記録 60cm超のアジ?』の記事で国内で釣り上げた大物を5種類ご紹介しました。今回は、全世界で釣られている大物から身近なあの魚もご紹介します。

オヒョウ(ハリバット)

とにかく大きい世界最大記録8魚種 まさかの1,000kg超え登場?ハリバット(出典:Pixabay)

北の冷たい海に生息する超巨大なカレイとして知られています。重量100㎏を軽く超えるほど巨大になりますが、成長スピードはかなりゆっくり。100㎏越えになるのにどれほどの時間がかかっているのでしょうか?
IGFAの記録を見ると2つあります。

・太平洋産の記録 208.2㎏ 1996年6月11日 アメリカ合衆国アラスカ州ダッチハーバー

・大西洋産の記録 190㎏ 2004年7月28日 ノルウェー バンヤントロムス

上記の2つの記録になっていますが、同じノルウェーではさらに大きい248㎝、219㎏のものが上がっているそうで、今後記録更新となるのか注目です。

キングサーモン(マスノスケ)

とにかく大きい世界最大記録8魚種 まさかの1,000kg超え登場?キングサーモン(撮影:週刊つりニュース関東版 編集部 藤村)

世界最大のサケの仲間でロシア沿海州からカムチャッカ、アラスカ、カナダを経てアメリカカリフォルニア州北部にかけての太平洋に分布しています。

IGFAの記録を見てみましょう。

・アメリカ合衆国アラスカ州キーナイリバー重量44.11㎏ 1985年5月17日

このアラスカのキーナイリバーはどういうわけかキングサーモンに限らず大型のサーモンが多く遡上し、ファーストラン、セカンドランと呼ぶ二つの遡上群がみ見られることでも有名です。

キングサーモンの場合、5月終わりから7月始めにかけてファーストランが遡上し、7月下旬からセカンドランが始まります。一般的にセカンドランのほうがアベレージは大きいのですが、この記録の魚は意外にもファーストランのもののようです。

ブラックバス(ラージマウスバス)

とにかく大きい世界最大記録8魚種 まさかの1,000kg超え登場?ブラックバス(撮影:TSURINEWS編集部)

釣り人なら知らない人はいないですよね。北米ミシシッピ川水系原産で、10ポンド(約4.5㎏)を超えれば超大型と言っていいでしょう。

日本には明治時代に神奈川県の芦ノ湖に持ち込まれたのが始まりで、現在では北海道以外の全国に生息域を広げている外来魚です。

海外ではメキシコなどが超大型の出る可能性が高く、世界中のバスアングラーが訪れる湖も数多く存在しています。さて、このラージマウスバスのIGFAの記録は

・アメリカ合衆国ジョージア州モントゴメリー湖重量10.09㎏ 1932年1月2日

・タイ記録:日本、滋賀県琵琶湖重量10.12㎏ 2009年7月2日

ちなみに特にバス釣り業界には、我が日本からアメリカブを差し置いて、ブラックバスの世界記録が出たことで巷を騒がせました。

タイ記録ではありますが、この魚の世界記録が我が国から出ています。しかもこれ以上の大きさ、いわゆる80や90なんていうブラックバスの魚影を琵琶湖で見たとの噂もあり、外来魚問題もありますが、釣り人からすると夢が広がる一報ですよね。

ヒラマサ

とにかく大きい世界最大記録8魚種 まさかの1,000kg超え登場?ヒラマサ(提供:週刊つりニュース中部版 APC・平口史尚)

ブリによく似た魚体から、国内ではよく見間違われます。ブリのほうが日本では良く見られて一般的ですが、アジア極東海域にしか分布しないブリと比べ、地球規模でみるとこちらの方が広く分布しています。

主な分布は日本近海のアジア極東からアメリカ西海岸、赤道をまたいでオーストラリア、ニュージーランドの温帯域に生息しています。

IGFAの記録としては南半球のヒラマサと北半球のヒラマサとに分けて記録されているようです。たしかにこれらのヒラマサには腹鰭と胸鰭の比率や体側にある黄色いラインの位置など細かな部分に違いがあり、もしかしたら別の種とされる日が来るのかもしれません。

以下IGFAのヒラマサの記録です。

南半球では2つの記録がありどちらも重量で52.00㎏。

・ニュージーランドのタウランガ 1984年2月5日

・ニュージーランド ホワイトアイランド1987年1月9日

北半球の記録

・日本 千葉県大原重量49.50㎏ 2009年11月24日

またIGFAの記録ではありませんが同じ千葉にて52.9㎏と言われる記録もあり、今後北半球のヒラマサの記録がここ日本で上がる可能性もまだまだありそうです。

GT(ロウニンアジ)

とにかく大きい世界最大記録8魚種 まさかの1,000kg超え登場? GTの幼魚メッキ(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

標準和名ロウニンアジ。南太平洋からインド洋にかけて生息する世界最大のアジの仲間です。またロウニンアジの幼魚メッキは、死滅回遊魚としても釣り人の中では好ターゲットになっています。

世界の大物アングラー垂涎の魚の一つで、国内の磯釣り師のあいだではかつてカッポレ(同じ名前の別の種がいます)と呼ばれていました。

これはあまりに引きが強いので、掛った釣り人がカッポレという踊りを踊らされるように振り回されるところからきています。

IGFAの記録

・日本 鹿児島県トカラ 重量72.80㎏ 2006年5月22日

他にも1997年11月3日に同海域で、重量の記録ではないですが、173.0㎝(拓寸)も上がっていて、この海域は底知れないポテンシャルを持っています。

カンパチ

とにかく大きい世界最大記録8魚種 まさかの1,000kg超え登場?カンパチ(提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

こちらも大物アングラー憧れの一匹です。分布も太平洋、インド洋、大西洋、地中海と世界の暖かい海域に広く分布するブリに近いアジの仲間。

こちらのIGFA記録の歴代一位が日本から記録されておりました。それ以前の世界記録も国内から記録されています。

・日本、東京都銭洲 重量74.00㎏ 2015年6月22日 

・日本、長崎県壱岐 重量71.15㎏ 2010年11月19日 

IGFA記録より大きなものも出ているようですが、正確な記録は見つかりませんでした。

次のページでついに1,000㎏オーバーの記録が!