『シラサエビ』を長く活かしておくための6つのポイント 温度に要注意

『シラサエビ』を長く活かしておくための6つのポイント 温度に要注意

夏でもさまざまな釣りシーンで活躍する万能エサがシラサエビだ。もちろん、生きているエビなのでその効力は言わずもがな。しかし、シラサエビは夏の高温に弱く、扱いには十分注意が必要だ。ここでは夏にも元気なシラサエビを使うためのノウハウを紹介しよう。

(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)

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『シラサエビ』の概要

シラサエビは波止ではエビまき釣りはもちろん、根魚の探り釣りや穴釣り、カカリ釣りなどでは年間を通じて持参する人も多い欠かせないエサだ。

『シラサエビ』を長く活かしておくための6つのポイント 温度に要注意電池式のブク(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

まずはその横顔を少し。シラサエビは淡水に住むスジエビで、関西では古くから琵琶湖で取れる湖産エビがメイン。ただ、エビの生態的な面から見ると、産卵期を過ぎて脱皮する個体が多い時期などは取れても歩留まりが悪かったり、小型の個体がほとんどだったりと年間を通じて安定した質で供給しにくいことも分かってきた。

現在、それをフォローするのが輸入もののシラサエビ。釣具店では季節的にちょうどいいサイズ、生きの良さを保持できる方をメインとして使っているが、「国内産のシラサエビの方が食いがいい」と言う釣り人は琵琶湖産を探し求めることも。

また、さしエサ用に少し大型の地エビと呼ばれるスジエビも別に販売されており、以前に比べると使い方にバリエーションが増えてきたエサだ。

基本的にシラサエビを使用する釣りの場合、まきエサを使うならシラサエビを一緒にまく、または、まきエサを使わずにさしエサのみとしてシラサエビ使うなど大きく2点に分かれる傾向にある。

高温には要注意!

さて、このシラサエビだが、冬場は気温も水温も低いので扱いやすいのだが、高温に弱いのが欠点である。そして、1匹が死ぬとすぐに腐敗が始まるため、水質が悪くなって水槽内のシラサエビがどんどんと死んでしまうという事がよくある。

そこで、今回は夏にもシラサエビを元気いっぱいのまま使うためのポイントを紹介します。

1.クーラー型の生かしバケツを使用

シラサエビは基本的に生きたままさしエサやまきエサにする。そのため購入してから釣りを終えるまで元気に生かしておかないと意味がない。そのため必須アイテムとして、シラサエビを生かしておくバケツや生かしクーラーと酸素を供給する電池式のエアレーション装置が必要だ。

『シラサエビ』を長く活かしておくための6つのポイント 温度に要注意電池式のブク(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

生かしておく水槽にはビニールバケツのような素材から、プラスチック、壁面が分厚いクーラーボックスタイプなどがあるが、周囲の気温が上昇しやすい夏場は、入れ物の周囲からの温度上昇を防ぐため、クーラーボックスタイプが必須。
簡易型のクーラータイプから、魚を入れて持ち帰るようなしっかりとしたクーラーボックス型の生かしクーラーもあるので、その辺りは支払う金額と相談…と言ったところか。

『シラサエビ』を長く活かしておくための6つのポイント 温度に要注意簡易型の保冷ケース(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

2.できればブクごとクーラー内へ

電池式のエアレーション装置(ブク)は生かしバケツ・クーラーの側面や上部に引っ掛けて固定し、そこからパイプを通じてエアを送り込み、水槽内のストーンから泡として放出する事でケース内のシラサエビが酸欠で死なないようになっている。

『シラサエビ』を長く活かしておくための6つのポイント 温度に要注意エアレーションは必須(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

ただ、夏場はこのブクにも工夫をしたい。実はこのブクは外気を取り込んでパイプを通じて水槽内へ空気を送り込む。と言う事は外気温が高ければ、いくら分厚いクーラーボックスタイプの容器を使っていても、暖かい空気によって水温が上昇してしまい、気がつけば大量死と言う事にもなりかねない。

a,すべてクーラーボックス中へ

そこで送り込む空気を冷やす方法を考えてみよう。その方法はいくつかあるが、よく見かけるのがブク付きの容器を丸ごと大きなクーラーボックスなどに入れて、周囲を氷で冷やしておく方法。ただ、かなり大がかりな道具立てになってしまう。

b,クーラーボックス内に水槽を

その次が、大きめのクーラーボックス内に、水槽などの容器を入れてセットし、保冷剤とブクをクーラーボックス内の容器の外側に置けるようにする。これだと比較的コンパクトにまとめる事ができるが、エビを出す時にクーラーのフタを開けないとダメなのであまり頻繁だとすぐに温まってしまうので、フタの開け閉めは最小限に!

3.氷を有効に利用しよう

冷やすと言えば氷の出番。クーラーボックスにバラ氷を入れて持参しておき、時々、エビの入った容器に浮かべてやるだけでもかなり元気が保てる。ただ、この場合は氷が溶けてしばらくすると水温も上昇するのでこまめな氷追加が必要になる。

対策としては、10cm角くらいのタッパーに氷を入れてエビの容器に浮かしておくと、すぐに氷は溶けず、長持ちするので案外助かる。いずれにしても、せっかく容器内を冷やすので、保冷効果の高いクーラーボックスタイプが必須だ。

4.あまり容器内に手を浸けない

これは実際に釣っている時に気をつけたい部分だが、もちろん容器の中に手を入れすぎると、体温によって容器内の水温が上がるし、手に付いている油脂などでエビが弱る原因にもなるので、これは夏でも冬でも避けたいもの。

対策としては、確実にエビを掬い上げる小さなネットを持参しておく事。また、専用のエビ生かしクーラーの中には、容器の中にもう一つネットでできた四角い入れ物が入っていて、底にはフロートが付いている物がある。フタを開けるとフロートによってネット容器が浮き上がり、ネットに入ったエビは水から上げられて、素手でもつかめるというスグレモノだ。

『シラサエビ』を長く活かしておくための6つのポイント 温度に要注意飛び出すタイプの容器(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

5.小型ろ過器を使ってみよう

水温が少しでも上がってくると、何よりも心配なのが、水質の悪化だ。そして、エビが数匹でも死に始めると、水質が一気に悪くなって大量死を誘発してしまう。そこで、筆者は市販のストーンではなく、金魚の水槽などで使う小型のろ過器を使っている。

『シラサエビ』を長く活かしておくための6つのポイント 温度に要注意小型ろ過器(参照:水作HP)

これなら、小さなゴミなどもろ過できるし、多少の水のヨゴレも押さえてくれる。ろ過器にもいろいろあって、活性炭などが使われていたりするものもあるので利用してみたい。

6.日陰に入れておく

もっとも手軽な対策がやはりエビ生かしクーラーごと日陰に置いておき、温度上昇を防ぐ事だろう。ただ、これには限界があって、気温そのものが上がってくると、送り込むエアも温度の高い状態になる。

氷などを使ったりするのと併用して、日向に置かずに日陰を作って置いておく…といったところか。

シラサエビは、年間を通じて使われるようになってきたが、まだまだ夏場には現場で死滅させてしまったという話をよく聞く。シラサエビは生きていてナンボのエサであることを踏まえ、せっかく持っていったのに全部死んでいた…なんて事のないように対策をしたい。

<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>