梅雨といえばすっきりしないジメジメした日が続くが、そんな季節を吹き飛ばすのが梅雨グレだ。梅雨グレは、寒グレシーズンに続いて大型グレが狙える時期だ。大型の口太はもちろん、尾長も狙える。しかし!それはその時の潮の状況、仕掛け、ポイントなどをうまく見極めた者が釣ることのできる梅雨グレならではの釣りになる。ジメジメとした季節を吹き飛ばすような梅雨グレの魅力と攻略法を解説したい
今シーズンの状況
今年はいまだに続く黒潮の蛇行の影響か、寒グレの時期に例年よりも水温が下がらずシーズンを終えた。5月には例年よりも早く小サバが現れ、釣り人を悩ませている。
ただ地域によっては早くから大型グレの釣果情報が入ってきており、グレの動きも活発になってきている。
最近は寒グレよりも梅雨グレの方が、いい釣果が得られることが多く、今シーズンも期待できそうだ。
梅雨グレシーズンの魅力
梅雨グレとは、春先に産卵を終えたグレが体力回復のために活発にエサを追い始める季節である。
グレは口太、尾長ともに狙うことができ、口太グレは寒グレシーズン同様に50cmを超えるサイズが釣れることもある。尾長グレは良型の回遊もあり、タイミングが合えば良型が連発することもある。
もちろん、お土産に喜ばれる旬のイサキやマダイなど、食べておいしい魚も釣れる。
体力の回復したグレの強い引きや大型グレの数釣りなど、魅力あふれるシーズンが梅雨グレなのである。
梅雨グレ狙いのタックルとライン
サオは、大型の口太グレや尾長グレを狙う場合、1.5号を標準にワンランク上の1.7号も用意したい。数釣りが狙いの場合は1.25号でも問題ない。
リールはスピニングリールの2500~3000番のレバーブレーキタイプがオススメだ。
ミチイトはナイロンライン1.5~2.5号が標準だが、最近はミチイトにPEラインも普及しつつあり、磯釣り専用のPEラインも発売されている。
メリットは、ナイロンラインに比べてラインが細いため遠投に適している。それにPEラインは伸びが少ないので、小さなアタリもサオにダイレクトに伝わりやすい。ただ、風の影響を受けやすいなどのデメリットもあり、状況を見極めて使用したい。
ハリスはフロロカーボンの1.5~3号まで幅広く持ち、口太がメインなら1.5~2.5号、尾長狙いなら2.5~3号を用意したい。
仕掛け
ウキは軽い浮力から重いものまで用意し、そのときの状況で判断したい。
例えば波風もない状況なら、軽い浮力のウキでゆっくり攻めていきたいし、風や波がある状況で仕掛けがナジまないときは、重い浮力のウキで対応してほしい。
ハリは口太が主体なら細軸タイプの5~7号、尾長や大型のマダイなどが狙えるポイントでは、太軸の6~8号のハリを用意したい。
特に尾長グレにハリをのまれてよくバラしてしまう人には、各メーカーから出ている尾長グレ専用のハリがお勧めだ。尾長専用設計のハリは口元にしっかり掛かるので、バラシが確実に少なくなる。ぜひお勧めしたい。