大阪湾の波止サビキ釣り解説 豆アジを1時間で100匹釣る方法!

大阪湾の波止サビキ釣り解説 豆アジを1時間で100匹釣る方法!

例年よりやや早く、大阪湾南部の泉南・阪南エリアを中心に豆アジの回遊が始まった。現在釣れているサイズは、南蛮漬けにすると頭からサクサク食べられる5~10cm。手軽に釣れちゃう豆アジだが、さらに釣果を伸ばすノウハウを紹介しちゃおう。

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手返しアップ釣り座システム

さて、ワイワイと家族やグループで楽しく釣るのも豆アジ釣りなら、真剣に豆アジとの駆け引きを楽しむのも豆アジ釣りの醍醐味。どうせ釣って食べるなら短時間にたくさん釣っておきたい。特にシーズンが進んでサイズがよくなり、釣れる時間帯が朝や夕方の一時になると手返しなどの効率が問われる。

まず、考えたいのは釣り座だ。まきエサとクーラーが離れている状態なんてもっとも効率が悪い。

下の写真をご覧あれ!

大阪湾の波止サビキ釣り解説 豆アジを1時間で100匹釣る方法!置き場所を考えよう

これは釣り座の一例だが、前にクーラーボックス、横にまきエサ、さらに水汲みバケツと密に並んでいる。こんな気付き一つで手返しが大きくかわってくるぞ。カゴにまきエサを詰めたら、投入し、釣り上げたらその場でクーラーへ。まきエサを入れて、手を濯いだら次を釣る…というシステムができ上がる。

フタの位置に注目!

そして、お気付きの人もいると思うが、クーラーの置き方にも要注目!

クーラーのフタを開けた状態で、フタは海側。これが重要。手元に取り込んだアジをクーラーに入れる際、アジを外したらポイッと放り込む時にフタが海側にあれば、入れ損なったり、手が滑ってアジが勝手に離れたりした時にフタに当たって、クーラーの中に入っちゃうことが多々ある。

逆にいうと、アジには悪いけれど無造作にクーラーの方へちょいと放り込むとたいていはフタに当たってクーラーへ。

絶対氷締めにするべし

ちなみにこのクーラーの中には潮氷が作ってあって、そのまま氷締めにできるって寸法だ。やはり、きっちりと締めて美味しくいただきたいもんね!水汲みバケツの中で、自然に死んでしまったアジより、きっちりと氷締めしたアジの方が美味いに決まっている!

もちろん、まきエサを入れるのに吸い込みバケツを利用するのも手だ。吸い込みバケツはアミエビと海水を入れておくと、カゴをバケツの中で上下させるだけで勝手にカゴの中にアミエビが入ってしまうスグレモノ。手も汚れないし、使い回しもできるのでオススメのアイテムだ。

大阪湾の波止サビキ釣り解説 豆アジを1時間で100匹釣る方法!左が吸い込みバケツ

ま、この釣り座は一例で、それぞれ人によって工夫をしているので、実際に釣りを想定して、動かずに効率よく釣り続けられるよう考えるのも楽しいもの。

アジサビキの誘い方

サビキ釣りでアジを狙う場合、まきエサをまいたらそのまま待つ…という人が多いのではないだろうか。群れがいて仕掛け投入と同時に釣れ盛るようなときはそれでも十分だが、ここでアジ釣りの定番ながら食わせに関わるテクニックをまずは再確認しておこう。

それが「マアジは沈むエサに反応する」ということ。ジッとしているよりも、上への誘いよりも、「下げの誘い」が超有効なターゲットなのである。

大阪湾の波止サビキ釣り解説 豆アジを1時間で100匹釣る方法!ゆっくり下げるのがコツ

誘い方としてはサオを構えた状態から、仕掛け分くらいを持ち上げて、素早く仕掛けの半分ほどまで下ろす。この時にカゴからまきエサを放出する。そして後半はゆっくりとサオで下げて元のタナまで持っていく。この途中でアジが掛かることが多い。特に数が少ないときには有効な誘いだ。

よく見かけるのは仕掛けを上げるときにシャクるように力強くサオであおる人がいるが、カゴの入り口は上を向いているので上方への移動時はまきエサは出ない。カゴが沈むときにまきエサは出るものだ。なので、ゆっくり上げて、仕掛けの半分ほどをフリーで落とすときにまきエサが放出されるという寸法だ。

数釣りのコツ

釣り座と基本的なアジの食いつく習性を考えたら次は数の釣り方。サビキは1つの仕掛けに5~7本の擬餌バリが付いていて、食いがよければ3匹、4匹、パーフェクトなんて掛かり方をすることがよくある。ただ、時間をかけてたくさんヒットさせればいい…という訳ではない。

「一投多魚は狙う物じゃなく、結果である」と考えると釣りがかわってくる。

仕掛けをタナまで沈めて待つと、ほどなく穂先がブルンブルンと上下する。多魚を狙うにはそのままジッと我慢して追い食いを待つと言う手もあるが、待つ時間が長いと効率が悪く、掛かったアジが自然に外れてしまうこともあよくある。

それなら適度に上げて手返しをした方がはるかに効率がいい。目安でいうとアタリが出てから2、3秒待ったら上げる感じ。釣り慣れてくればマアジの場合は、最初に穂先を持ち上げるようなアタリが出るからその数で掛かった数を数える…なんて猛者も。

大阪湾の波止サビキ釣り解説 豆アジを1時間で100匹釣る方法!待たなくても鈴なりに

魚影が濃ければ、かなりの確率で複数尾が同時に掛かるから比較的待たないで上げた方が連で掛かっていることが多い。そして、何より手返しの役目として重要なのが、まきエサの継続だ。手返しをすることでまきエサを自分のサオ下に溜めて、群れをとどめておける!これが大切。そして、手返しよく釣れば釣るほど、アジが集まってきて、その結果、鈴なりになるって寸法だ。

柔らかいのは上唇

ちなみに「アジは口が柔らかい魚」というのが知られているが、実は軟らかいのは上アゴで、下アゴはけっこう硬い。ハリ掛かりしたときに確認してみよう。上アゴに掛かっているときはアジを持って、ハリを引っ張ると唇がちぎれてハリが外しやすい。

大阪湾の波止サビキ釣り解説 豆アジを1時間で100匹釣る方法!上アゴに掛かった状態

逆に下アゴに掛かっているときは、引っ張っても取れにくいことが多く、そんな場合はしっかりとハリを持って外さないとダメ。掛かりどころによる使い分けも手返しには重要な要因だ。

大阪湾の波止サビキ釣り解説 豆アジを1時間で100匹釣る方法!下アゴが硬いぞ

ハリのサイズにも注目

アジがよく釣れるときには、まきエサに狂ったように群がってきて、ハリの付いたギジエを「間違って」食べる。ただ、「アタリがあったのに上げるとアジが付いていない…」とか、「5尾、6尾と掛かっていたのに上げる際にポロポロ落ちて結局1尾に…」なんて経験をした人もいるはず。

アジは元々、口が柔らかいのでハリ外れを起こしやすい魚である。もちろん、それが原因で外れてしまうことが多いのは事実。ここでもう一つ深く考えてみよう。それがハリの大きさ。

ハリは小さい方が食い込みがよいのだが、反してすっぽ抜けたり、小バリがゆえに外れたり…ということが出てくる。その対策としては「ハリを大きくする」である。たとえば豆アジがメインで、サビキは2号を使っていたとして、ハリ外れが多発するなら思い切って4号や5号のサイズを使ってみるべし。

大阪湾の波止サビキ釣り解説 豆アジを1時間で100匹釣る方法!数種類の号数を用意したい

ハリが大きすぎると今度は食いに影響してくる(ギジエも大きくなるので口に入りにくいなど)ので、バランスのいい号数を探し出すにも工夫の一つだ。

ハリ合わせがうまくいくと、いとも簡単にパーフェクトで釣り上げることができるのに気付くハズ!

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