車、電車ともにアクセスのいい小田原漁港(通称・早川港)。駐車スペースがあり無料のため、釣り人や観光で訪れる人が多い。そのぶん、土・日・祝日の昼前後は列ができるほどの混雑する。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 青砥一生)

小田原漁港の概要
港内は基本的に漁業作業をする場所なので、市場が開場している平日は作業の邪魔にならないように。基本的には日曜と水曜が休場日。ほか祝日がある週は変更になることがあるので、ホームページなどで事前に確認しておくこと。
道路から下ったところに船着き場があり、漁業施設に囲まれている関係で、風よけになる場所が多いのも特徴的。南側に開けているので、南寄りの風が吹くと釣りづらい。北側は日中の日当たりがいい。

漁業施設はもちろん、観光者向けに整備された海産物販施設のTOTOCOや、多くの飲食店があり、老若男女で楽しめる。
今季の状況
厳寒期を迎えているが、昨年の秋ごろから釣れ続いているトウゴロウイワシは健在。今年1月まではいつでも群れが見えるほど港内にいたが、さすがに2月に入って魚影はまばらとなり、日中や潮が動いていない時間帯は難しい状況。朝・夕マヅメの満潮時や上げ潮時に狙うといいだろう。

また、ウなどの鳥がエサとして狙っている状況なら、魚が入っている証拠なので、トリヤマがある時は絶好のチャンス。カタクチイワシや小サバ、小物などは、例年3月に入れば回遊してくる。
チョイ投げでは、ハゼやメゴチが有望。水温低下でフグも少ないので狙いやすい。船舶の航行に注意しながら、港の入口で竿を出すといい。
アオリイカは例年1~2月は不調のため、3月以降有望。

釣具店・小田原FBCが初心者にお勧めしているのは、サビキ釣りでのイワシ狙い。同釣具店ではレンタルタックルを受け付けている。
早川観光
車での釣行時に気をつけたいのは渋滞。時間帯によっては混雑することも。特に2~3月は、熱海~東伊豆に梅や河津桜を見に行く車が多い。西湘バイパスの石橋付近から混むので、早川付近もその影響を受けることがある。
電車での場合、駅から徒歩3分で港に着く。土・日・祝は、駅前に無料の観光ガイドがいたり、有料のレンタル自転車サービスもあるので、初めて行く人には安心。

港まで来たら、まず港が一望できる釣具店で情報収集と仕掛け・エサの購入。港にはトイレが2カ所あるので、心配な人はそこを中心にして釣り場を選ぼう。
昼食は市場内の小田原市場食堂が有名。あいにく2~3月ごろまで設備メンテナンスのため休業となっているが、営業時はいつも行列ができるほど人気。

ほかにも、漁港沿いの「おさかな通り」には、網元直営の食事処や海鮮丼、浜焼きの店が多数あり、平日でも賑わっている。今年1月からは、鮮魚店も移転してきて、美味しい刺し身や揚げたての鮮魚フライなどが楽しめる注目のスポットになっている。