異論はあると思われるが、「魚に一番合う薬味は青ジソ(大葉)である。」というのが私の持論である。ただ、スーパーで買うと、少量だと割高だし、大入りは使いきれずに傷めてしまう…。家に大葉が生えていたら、素敵かも?そんなわけで、プランターで大葉の栽培に挑戦してみた。
青ジソ(大葉)の概要
青ジソとは、シソ科シソ属の植物。そのさわやかな香りは、魚の生臭さを消してくれ、特に青魚を食べる際には重宝する。また、大量の刺し身を消費する際には、ちょっとした味の変化が付けられる。
生食以外に魚の身に挟み込んで天ぷらにしたりでき、もちろん魚料理以外にも使えて、使用用途は多彩。まさに、万能食材である。
繁殖能力高く初心者向け
そして、何より重要なのが、放っておいても育つ繁殖能力の高さだろう。一度タネをまいた畑には勝手に繁殖し、数年間タネをまかなくても生えてくるほどなのだ。
嫌がらせに他人の庭にまいたなんて事例もあるそうだから、栽培初心者には最高の入門用植物と言えそうだ。
ホームセンターで種を購入
ということで、早速ホームセンターの種苗コーナーへ行ってきた。売り場で確認したところ、私が訪れたホームセンターには3種類のシソが売られていた。梅干しの着色などに使う赤いシソ、おなじみの青ジソそ、くしゃっと縮れた青縮緬シソの3種類だ。今回は一番普通の青ジソを選択した。おおよそ100円で購入。
で、実際の栽培方針だが、あまり手がかかるようならスーパーで買う方が手軽なので、シソの繁殖能力の高さを信じて、徹底的に手を抜く方向で育てることにする。ついでにいろいろな栽培方法を試して、収穫量を比較してみたい。
下準備
大葉は乾燥を嫌い、水を切らさないようにしないといけないが、与えすぎると根腐れを起こす場合もあるので、水のやりすぎには注意が必要。
プランターなどで育てる場合は、底に水がたまり過ぎないように鉢底石などをしき水はけを良くしよう。
※種を植える前に、種を丸一日水につけてから蒔くと発芽率が上がる。面倒でない場合は準備してもいいかも。
栽培方法
下準備ができたら次は、栽培方法。
1,ペットボトルプランター
まず一つ目は、水やり不要のペットボトルを再利用したプランターを使っての栽培。
これは上下に分割したペットボトルの上半分をひっくり返して土を入れ、水タンクとなる下部分にセットしたもの。水は、キャップに穴をあけて通した紐が、毛細血管現象で少量ずつ吸い上げるというシステムになっている。
2,盆栽用プランター
もう一つは盆栽用のプランター。これは何も工夫していない。家に転がっていた盆栽用プランターに、通常の手順(水抜き用の穴を小石で塞ぎ、適度に土を入れた)でタネをまく準備をした。
3,花壇
三つめは花壇。これは花壇の一角に何も植わっていないスペースがあったので、屋内栽培との違いを見るためにまいてみた。掘り返すのは手間なので、花壇の上に買ってきた土を適当に出し、その上にタネをまいた。雑草を抜くのも面倒なので、そのままである。
4,観葉植物用プランター
ついでに、つりニュース大阪本社に転がっていた観葉植物用プランターにもまいておく。もちろん、土の運搬などは面倒なので、観葉植物が枯れた後そのままである。
ちなみに苗の置き場所は発芽するまでは直射日光が当たらない日陰がベスト。芽が出たあとは、直射日光を好みむが、成長しすぎると葉が固くなりすぎるので半日陰の場所を選び育てよう。
さてさて、夏が楽しみである。
<中西/TSURINEWS・関西編集部>