毎年恒例となった霞ヶ浦の「特定外来生物釣り大会」。今年はどのような結果となったのでしょうか。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
今年も「特定外来生物の釣り大会」が開催
日本で2番目の大きさを誇る湖・霞ヶ浦。いくつもの入江や水路、湖沼で構成され、豊富な生態系を背景とした漁業が盛んでしたが、近年は特定外来生物のチャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ)が増殖し大問題となっています。
そんな霞ヶ浦で先日、ちょっと変わった釣り大会が開催されました。それは「アメリカナマズを食べるために釣る」大会。
アメリカナマズ(提供:PhotoAC)YouTuberが主催するこの「霞ヶ浦アメリカナマズ釣り大会」は、今年で6年連続の開催となり、今回も全国各地から参加者が集まりました。参加条件は「アメリカナマズをできるだけ釣り、持って帰って美味しく食べること」のみとなっており、誰でも気軽に参加することができます。
アプリ導入で順位争い白熱
今回、6度目にして初の試みが導入されました。それは「アプリでの釣果管理」。
2匹の全長の合計で競われるこの大会では、今回から計測アプリが投入され、参加者の誰もが事前申し込みの必要なしに計測会に参加できるようになりました。
このアプリに投稿された釣果を集計し、上位30名が主催者による本番の計測会に参加できます。上位入賞者には様々な賞品や景品の授与が行われ、大変盛り上がりました。
釣り上げられた大物ナマズ(提供:茸本朗)上位入賞者は、エサのサイズや硬さ、味付け、仕掛けなど、様々な工夫を凝らし、釣果を伸ばしていました。例年に比べ水温が低く、アメリカナマズの活性が低い中、70cm前後の大物を2匹揃えた参加者が栄冠に輝きました。
釣れたアメリカナマズは今年も活用
このアメリカナマズ、そもそも霞ヶ浦に導入されたのは食用としての可能性を評価されてのこと。その旺盛な食欲と生態系への悪影響の大きさから特定外来生物に指定されていますが、現在でも周辺地域では食用魚として流通しています。
霞ヶ浦産のアメリカナマズは、他の地域のものと比べても脂乗りがよく、食べて美味しい個体が多いです。そのため、参加者たちはこのアメリカナマズを持ち帰り、家庭で料理してその様子をSNSで投稿することが推奨されています。
飼料にも活用(提供:茸本朗)また持ち帰ることができない分については、近隣にあるかすみがうら市水族館が飼料用に引き取り、活用されています。外来生物の活用については様々な議論がありますが「多くの参加者が気兼ねなくナマズの駆除に参加できるように」という配慮から、今後も活用を呼びかける路線は変更しないと主催者は語ります。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>


