10月16日、千葉県南房総市・乙浜漁港の「しまや丸」から、今季開幕した半夜キンメ釣りへ出掛けた。序盤はサバの猛攻や仕掛けの針切れに苦戦したものの、キンメとクロムツのトリプルヒットに成功。さらに、キンメの5本針パーフェクトも達成した。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・二上あや)
乙浜沖で半夜キンメ釣り
今年も10月に開幕した半夜キンメ船。高級魚の好釣果が期待できる人気の釣りだ。毎年、キンメで赤く満杯になったクーラーの写真が釣果欄を賑わせている。土日は満船のところも多いため、今回は平日に有給休暇を取得し、いそいそと出掛けた。
乙浜沖へ(提供:TSURINEWSライター・二上あや)しまや丸
お世話になったのは、千葉県南房総市の乙浜漁港から出船する「しまや丸」。
しまや丸(提供:TSURINEWSライター・二上あや)館山道・富浦ICから国道127号線を南下し、長尾橋脇交差点を左折。房総フラワーラインを進むと、約30分で乙浜港に到着する。集合は午後4時。船の前に荷物を降ろし、道路を挟んで漁港の向かいにある船宿で受付を済ませた。
しまや丸(提供:TSURINEWSライター・二上あや)水深130mで釣りスタート
全員が乗り込み、午後4時20分には出船。ポイントまでは30分ちょっとの船旅だ。暗くなる前に群れの反応を見て、船長から「試しで仕掛けを落として」とアナウンスがあった。
いざスタート(提供:TSURINEWSライター・二上あや)サバのトリプルヒット
水深130mの海底に仕掛けが着く寸前、ガツガツと激しいアタリ!期待しながら巻き上げたものの、上がってきたのはサバのトリプルだった。
サバキャッチ(提供:TSURINEWSライター・二上あや)魚からの反応はあるが、本命のキンメではない。サバの群れが入っていたため、船長はポイント移動を判断した。気持ちも新たに、ここから本格的な釣りのスタートだ。
半夜キンメ釣りタックル
ロッド:アルファタックル HB AKAMUTSU 195
リール:3000番台電動リール
仕掛け:市販フラッシャー仕掛け
オモリ:200号
エサ:イカ短冊、サバ短冊
明るいうちはクロムツ狙い
日が残っているうちは、クロムツをメインに狙っていく。使用したのは市販のフラッシャー仕掛け。船で配られたイカの短冊と、持参したサバの短冊を針に付けて投入した。仕掛けがボトムに着いたら、まずは1m巻き上げてアタリを待つ。
使用した仕掛け(提供:TSURINEWSライター・二上あや)クロムツに仕掛けを切られる
すると、早速アタリが到来。巻き上げ途中にも魚の引きを感じたが、仕掛けを回収すると、エダスから針ごと切れてしまっていた。クロムツは鋭い歯を持つ魚。
今回も歯が仕掛けに当たった可能性があるが、実際の原因は分からない。周囲では良型のクロムツが上がっているものの、筆者の釣果はまだサバだけ。期待していた半夜釣りだけに、少し焦りが出てきた。
キンメとクロムツのトリプルヒット!
焦る気持ちを隠して冷静を装い、再び願いを込めて仕掛けを投入する。今度はボトムから1m、2m、3mと、少しずつタナを上げながら魚の反応を探っていった。
すると、しっかりとしたアタリが到来!ここですぐに巻き上げず、少し待ってから回収を開始した。深場から巻き上げた仕掛けには、なんとキンメとクロムツがトリプルで掛かっていた。
トリプルヒット(提供:TSURINEWSライター・二上あや)待望の本命とクロムツを一度にキャッチでき、ようやくホッとひと安心。序盤の苦戦を吹き飛ばす、うれしい多点掛けとなった。
キンメ狙いで5本針パーフェクト
日が落ちると、クロムツがメインのポイントから、キンメをメインに狙うポイントへ移動した。ここでは、1匹掛けて終わるのではなく、複数の針に魚を掛けることを意識して釣りを展開する。
ボトムから3mほどのところでアタリが出たため、そこから1mずつタナを上げて少し待つ。アタリが出たタナを手掛かりに、仕掛けの位置を変えながら追い食いを狙う作戦だ。
5本針パーフェクト(提供:TSURINEWSライター・二上あや)この日はキンメの反応が良く、狙い通りに5本針すべてに魚を掛けることに成功!キンメの5本針パーフェクトを達成した。
多点掛けを狙う際のポイント
今回の釣行で効果的だったのは、最初のアタリが出でもすぐに巻き上げを急がず、少しずつタナを上げて待つ釣り方だ。複数の針を備えた仕掛けでは、魚の反応を見ながらタナを探ることで、1回の投入で複数匹を狙える。
多点掛けでヒット(提供:TSURINEWSライター・二上あや)ただし、魚の活性や群れの位置によって反応は変わる。今回のように、アタリが出た水深を基準に1mずつ調整する方法は、半夜キンメ釣りで試したい誘い方の一つだ。
アルファタックル「HB AKAMUTSU 195」
今回使用したロッドは、アルファタックルの「HB(ハイパーブレード)AKAMUTSU 195」。MPG(マグナム・パワー・グラス)素材の特性を生かした、アカムツ釣り向けのロッドだ。ブランクには、MPGにカーボンを組み合わせた「GCMPG構造」を採用。
AKAMATSU_195(提供:TSURINEWSライター・二上あや)MPGならではのしなやかさを維持しながら、軽さや操作性、魚を浮かせるためのパワーを兼ね備えている。全長1.95mのショートレングスで、6:4調子の設計。オモリ負荷は120~250号となっており、今回のように200号のオモリを使用する釣りにも対応する。
また、糸絡みを軽減するFuji KWSGガイドや、視認性に優れたホワイトトップを採用しているのも特徴だ。
南房半夜キンメ釣りとの相性
今回の半夜キンメ釣りでは、水深130m前後の深場を攻め、アタリが出たタナから少しずつ仕掛けを持ち上げて多点掛けを狙った。こうした釣りでは、200号のオモリを背負いながら仕掛けを操作できることに加え、魚が掛かった後の巻き上げでバラシを防ぐことも重要になる。「HB AKAMUTSU 195」は、MPGのしなやかさと魚を浮かせるパワーがあり、多点掛けのキンメもバラしにくいと感じた。
クロムツも出た(提供:TSURINEWSライター・二上あや)実際に今回の釣行では、キンメとクロムツのトリプルヒットに加え、キンメの5本針パーフェクトも達成。複数の魚が掛かった状態でも、ロッドのしなやかさを生かしながら余裕を持って巻き上げることができた。本来はアカムツ釣り向けのモデルだが、オモリ負荷やロッドの特性を考えると、今回のような南房の半夜キンメ釣りとも相性の良い一本だと感じた。
半夜キンメ釣りを満喫
最初はサバのトリプルに始まり、クロムツらしき魚には針を切られるなど、思うように本命を手にできなかった今回の釣行。それでも、タナを少しずつ変えながら反応を探ったことで、キンメとクロムツのトリプルヒットを達成。
日没後には、キンメの5本針パーフェクトといううれしい釣果にも恵まれた。高級魚を狙えるだけでなく、アタリが出た後の待ち方やタナの探り方によって多点掛けを狙えるのも、半夜キンメ釣りの面白さだろう。
<二上あや/TSURINEWSライター>



