北九州に滞在中、姪たちと関門海峡の赤坂海岸で夕涼みを兼ねたサビキ釣りに挑戦。速い潮に苦戦しながら小アジをキャッチし、再挑戦ではクサフグも登場。釣果以上に思い出に残る夏休みの釣行となった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・中山祐司)
関門海峡赤坂海岸で夕涼みの釣り
8月末、滞在中の北九州は連日の酷暑が続いていた。夕涼みの散歩を兼ねて、姪たちと関門海峡に面した赤坂海岸へ出かけることにした。国道199号沿いの延命寺臨海公園の駐車場に車を止める。園内にはトイレや自動販売機、水道、ベンチがあり、海岸沿いには遊歩道が続いている。
釣り場には柵も設けられており、家族連れでも訪れやすい場所だ。今回は、姪たちに釣りの練習をしてもらうことも目的の一つ。予定しているボート釣りで戸惑うことがないよう、以前から取り置いていたロッドを使い、改めて扱い方を教えることにした。
関門海峡で夕涼み(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)上カゴ式でスタート
30分ほど練習すると、姪たちも竿の扱いに慣れてきた。そこで仕掛けをセットし、2本竿でサビキ釣りを始める。使用するのは、小アジ用のサビキを付けたウキ釣り仕掛け。まずは上カゴ式で様子を見ることにした。釣り座は街灯のあるベンチ前。
海面をのぞくと、足元から3mほど先まで消波ブロックが沈んでいるようだ。左側ではルアーを投げている釣り人が1人いたので、状況を聞いてみた。水温の影響なのかアジは釣れていないとのこと。シーバスを狙いつつ、根魚もお土産にするそうだ。
関門海峡の潮流に苦戦
この日は小潮。午後7時ごろは西流れで、沖を行き交う船が飽きることなく景色を楽しませてくれる。水深は約6mと聞いたので、沈んだ消波ブロックの先、10mほど沖へ仕掛けを投入する。姪たちも何度かキャストするうちに、3回に1回ほどは狙った方向へ仕掛けを入れられるようになった。
私はひたすらコマセをカゴに詰める係だ。しかし、アタリはない。ウキ下を3mに設定した2つのウキは、静かに流れていく。サビキとコマセがうまく同調していないのだろうか。
下カゴ式の仕掛けに変更
そこで、1本を下カゴ式の仕掛けに変更してみた。潮の流れが少ない湾内であれば、回遊する群れをコマセで足止めできることもある。しかし、釣り人が少なく、潮流のある関門海峡では、なかなか思うようにいかない。群れが来ればチャンスはあるはずだ。
下カゴに変更(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)関門海峡サビキ釣りタックル
ロッド:グラス小継投げ竿2.7m
リール:スピニングリール(ナイロン5号付きセット)
ウキ周り:ストッパー付きシモリペットM、遠投サビキウキ天心8匁
スイベル:ローリングスイベル2号
サビキ:小アジ専科ピンク6号
サビキカゴ:8号
上カゴ:ロケットカゴS
オモリ:ナス形8号
コマセ:アミ姫
待望の本命小アジ2匹がヒット
下カゴ仕掛けのウキ下を1.5mに変更すると、小さなアタリが出た。コマセを追加して再びキャスト。すると、沖を行く船の航跡波が届いたタイミングでウキが消し込んだ。姪に仕掛けを引き上げるよう伝えると、ハリには小アジが2匹掛かっていた。ようやく姿を見せた本命だ。
釣れたアジ(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)アタリは単発
今回のコマセには、チューブタイプの「アミ姫」を使用した。保存が利き、アミエビの粒もしっかりしている。手を汚さずに使えるので、私も愛用している。このまま群れを留めたいと、すぐにコマセを詰め直して投入を繰り返す。ところが、群れの足は速く、後が続かない。
隣のルアーマンも魚の動きを教えてくれたが、うまく対応できなかった。湾内でのサビキ釣りとは違う、関門海峡の難しさを感じる。やがて周囲が暗くなってきた。街灯の明かりにも期待したかったが、ウキに付けるケミホタルを忘れていたため、無理せず納竿とした。
数日後にリベンジ釣行
8月24日、帰宅前夜に再び赤坂海岸へ向かった。今度はケミホタルも準備しての再挑戦だ。釣り場では、ちょうど竿を片付けている家族連れがいたので、釣況を聞いてみた。
リベンジしにきた(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)アジの回遊は見られなかったものの、投げ釣りでは15cmほどのキスが釣れているとのこと。サヨリの姿もあるそうだ。ボートでのキス釣りはすでに楽しんだ後なので、今回は前回同様、サビキでアジを狙うことにした。
今日は釣るぞ!(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)速潮に苦戦
この日は中潮。10mほど沖へ上カゴ式と下カゴ式の2本の仕掛けを投入し、ウキ下はそれぞれ2ヒロと2ヒロ半に設定した。釣りを始めると、次第に潮が速くなってきた。西流れに仕掛けが少しずつ流され、コマセカゴが空になるまでの時間も短くなる。
サビキがコマセの中にうまくなびくよう竿をあおってみるが、なかなか難しい潮流だ。何度か誘いを入れ、置き竿にしていたときだった。姪の上カゴ式サビキのウキが、突然消し込んだ。
クサフグがヒット
沈んだ消波ブロックの脇から仕掛けを引き寄せると、サビキに掛かっていたのは12cmほどのクサフグだった。アジを狙っていた私にとっては外道だが、姪たちにとっては初めて見るクサフグ。
バケツに入れて観察すると、膨らんだ姿に驚き、笑い声が止まらなかった。この日の釣果はクサフグ1匹。それでも、姪たちにとって思い出深い夏休みの釣りになったようだ。
クサフグが釣れた(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)赤坂海岸での釣りを振り返って
2度にわたって訪れた赤坂海岸。目的の小アジは初回に2匹釣れただけだったが、景色の良い海辺で夕涼みを楽しむことができた。一方で、関門海峡の潮流にコマセとサビキをなじませ、魚を誘う難しさも改めて感じた。
熱中の釣りになった(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)試行錯誤をしているうちに時間が過ぎてしまったが、次の機会には片テンビンを使ったカゴ仕掛けで、サビキをより自然に潮へなじませる方法も試してみたい。また、足場が高いため、本格的に狙うなら3.6m以上のカゴ竿や磯玉網も用意したいところだ。
釣れても釣れなくても、海辺で過ごす時間は楽しい。姪たちの笑顔も見られた、思い出深い夏休みの釣行となった。
<中山祐司/TSURINEWSライター>
赤坂海岸



