相模湾でデカカツオが回遊中!8kgを超えるモンスターも顔を出している。シケ明けの9月29日私もチャレンジすると、7.5kgを頭にデカカツオを5本含め15本の釣果。13名乗合船全体では、最高8.7kgを筆頭に、100本以上のカツオがあがる爆釣となった。当日の模様と、デカカツオを仕留めるための留意点をお伝えしよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・ロンリー侍ドクター・近藤惣一郎)
2026年の相模湾マグロ釣り
2026年の相模湾はマグロはいるもののベイトが多く、オキアミには反応しない状況が続いている。
関西在住で、ぜひ相模湾でマグロ・カツオを釣りたいという友人・野口さんの夢を叶えるためにも9月29日、逗子小坪漁港・洋征丸にお世話になった。釣座は左舷大トモに私、隣に野口さん。
釣れるカツオは大型中心
9月は雨が続き、前日も南西風のシケ。シケ明けのこの日は、雨は続くものの風が北東に変わり、出船が可能に。午前6時出港となる。
「カツオ・マグロの混成ナブラを追っかけるので、仕掛けはカツオ2~3M、マグロ6~7M。今のカツオはとにかくデカいので、鰹仕掛けは、18号あるいはそれ以上でやってください」とアナウンスが入る。
当日準備したハリスと針(仕掛け)
当日私が準備した仕掛けはカツオ用に、ハリス18号、2.5mに管付きメジ・カツオ針15号を結んだ自作仕掛けと、市販のDAIWA「メジ・カツオ仕掛け」18号2.5m(針ケイムラ伊勢尼15号)。市販仕掛けの掛り具合や耐久性を実釣でチェックするためにも当日は市販仕掛けでスタート。
ナブラ発見で釣りスタート
港を出て、30分、早速東沖でナブラを早速発見。「棚20mでやってください」とアナウンス。船長の合図に遅れることなく、スムーズにビシを投入。
船長の合図に合わせた素早い投入(提供:TSURINEWSライター・ロンリー侍ドクター・近藤惣一郎)基本の釣り方
竿先を下げしっかりラインマーカーを見てリールスプールにサミングをかけながらイトの傾きを補正しつつタナ+ハリス分ビシを下ろし、イトが立って落ち着いたら、竿先を下に向けたままリールハンドルを回し、ハリス分ゆっくりまき上げる。竿を強くしゃくらなくても、これでビシからまきエサが流れだし、その中につけエサを誘導できる。
少し待ち、あたりがなければ竿先をゆっくり大きく上げ、再び少し待ってから竿先を下げつつ、リールハンドルを回し、常にまきエサ煙幕の中に付けエサを誘導するイメージを持ち、丁寧に上方に探り続ける。すると早速、マッドバイパーの竿先と手元が小さなアタリを目感度、手感度で感知する。
アワセが決まった!
イトフケがある状態で、慌ててアワセを入れても針がかりしない。瞬時にジョグレバーで、イトフケを巻き取り、ラインが張った時点で、しっかり竿をしゃくってアワセを入れた後、巻き上げスピードを上げると、ずっしりとした重量感で針かかりを確信。
電動リールでのやり取りのコツ
ドラグは締め込み、イトは終始出さない。ドラグ調節しない代わりに、電動リールなら、巻き上げ速度の調整でイトのテンションを最適に保つことが大切になる。すなわち、魚が上を向いて、軽くなり、イトフケができる時は、ハイスピードで。逆に下や横に走る時は、無理に巻き上げを早めない。
このような細かな電動リール操作ができると、カツオ釣りでは、電動リールが非常に有効となり、型・数とも伸ばすことができる。逆にそれができないと、アタリが出ても、針がかからなかったり、外れたり、逆に口切れしたり、ハリス切れで逃すことになる。
ラインテンションがキモ
つまり、ハイスピード、ハイパワーの魚を相手に、いかにラインテンションを緩めすぎず、強めすぎないかと言うことが、キモになり、特にデカカツオ相手ならシビアに結果に反映される。
もちろん、針の結びも含めた仕掛けの確実な強度は必要条件になる。
5kg超え大型カツオ浮上
幸先よく、1本目からタモに収まったのは5kgを超えるデカカツオ。
デカカツオキャッチ(提供:TSURINEWSライター・ロンリー侍ドクター・近藤惣一郎)周りでも釣座に関係なく、一流し毎に、何人かの竿が曲がる。取り込める人もいれば、ばらす人もいる。
船上にデカカツオ続々
上がるのは小さくても3kg級、そして丸太のような5kg6kg級のデカカツオも船上を賑わせる。午前8時半位までは、船長が群れの動きを計算して船を操船し、合図とともに仕掛けを下ろし、正確なタナ取りと丁寧なまきエサワークができた時は、ほぼ間違いなく当たりが出る。
逆に、それらを怠った時は空振りとなった。野口さんも初めはアタリが出せなかったが、そのうちアタリが出せるようになり、1時間ほどすると念願の1本を釣りあげた。
朝の時合いで「16打数11安打」
実は、私は、午前9時過ぎまでに、4本のデカカツオを含め、既に11本のカツオを釣り上げていた。
デカカツオ順調にヒット(提供:TSURINEWSライター・ロンリー侍ドクター・近藤惣一郎)一方、バラシは5回。内訳は当たりがあっても針がかからなかったのが1度。水面まで来て手繰る際にカツオに潜られたり、横に走られ口切れで逃がしたのが2度。タモ入れ時に、針が外れたのが1度。そして巻き上げ途中でチモトでハリスが切れたのが1度。つまりバラシは5回で、ここまで16打数11安打。
1つの仕掛けでカツオ11本!
特筆すべきは、最後チモトでハリスが切れるまで、ダイワの18号仕掛けを一度も交換することなく、このサイズのデカカツオを含め11本を釣り続けることができたこと。この仕掛けの有効性と強度を充分示すデータとなった。
アタリ出ない時の攻略法
気がつくと、周りには15隻ほどの船が集まり、アタリの出方も少し落ち着いてきた。こうなると、仕掛けを下ろしてもすぐにまきエサワークに入らず、少し待って、周りから、群れが回ってくるタイミングで、まきエサを出すことでポツリポツリ当たりが出て午前11時までに3本追加。
キハダマグロは不発
それから2時間は、水深40mあたりを時々通過するキハダマグロに狙いを移しハリス24号7mの仕掛けに交換。しかしマグロはまきエサに反応せず空振り。この深タナで当日最大7.5kgのモンスターを追加できた。雨も強くなり各自のクーラー、船のクーラーも満タンになり、予定より1時間早く午後1時に早がりとなった。
最終釣果はカツオ15本!
私は7.5kgを頭にデカカツオ5本含め合計15本。
合計15本キャッチ(提供:TSURINEWSライター・ロンリー侍ドクター・近藤惣一郎)野口さんも徐々にペースを上げデカカツオを含め8本の釣果となった。なお船では、ヒラソウダも時折あたり、中には2kg級の大きなサイズも混じっていた。これだけのデカカツオがまとまって釣れる事は非常に珍しいこと。
たたき料理(提供:TSURINEWSライター・ロンリー侍ドクター・近藤惣一郎)丸太のようなデカカツオは脂も乗って食味も最高だ。釣れている間にぜひチャレンジを!
今後はマグロに期待
なおキハダマグロも10月4日にはまきエサで釣れ始めた情報が入っている。この記事を皆さんに届けられる10月中旬にはマグロが釣れ盛っていることを期待したい。
髙木洋征船長、息子の洋太郎くん、希巳江さん(提供:TSURINEWSライター・ロンリー侍ドクター・近藤惣一郎)相模湾デカカツオ釣りタックル
カツオとは言っても相手は「デカカツオ」。特大カツオはマグロと同じスペックのパワータックルで挑むべき(ただしクッションゴムや1m以上のリーダーは接続しない→後述)だ。
ロッド:DAIWA「マッドバイパー ファング 157」
リール:DAIWA「シーボーグ G800MJ」
バッテリー:DAIWA「スーパーリチウム11000WP-C / N」
ミチイト:DAIWA「UVF PEデュラセンサー×12EX+Si3」8~10号 350m
相模湾デカカツオタックル(提供:TSURINEWSライター・ロンリー侍ドクター・近藤惣一郎)「シーボーグ G800MJ」の最大ドラグ力は36kg。カツオナブラの下にいるキハダマグロが突如ヒットしても、一歩も引かずに「スピードモード」と「パワーモード」を自動で切り替えるメガツイン機構が完全アシストしてくれる。
ミチイトは傷がなければ8号でも十分な強度があるが、オマツリで傷がつくと格段に強度が落ちる。傷を念入りにチェック。マグロ狙いも含め10号を奨励。
天秤とステン缶
チドリ天秤とステン缶の組み合わせが、抵抗が少なく、破損しにくく、取り込みしやすい。仕掛けはクッションなしで天秤に接続する。
クッションやリーダーは不要
ミチイトと天秤にはカツオ釣りであれば、クッションはもちろん、フロロカーボンや、ナイロン性のリーダーは入れないほうが良い。潮の抵抗を受けることとや、伸びがあることでアタリがわかりにくくなると同時に針かかりも甘くなるだめだ。
オススメの仕掛け
オススメの仕掛けは、DAIWA「快適メジ・カツオ仕掛け」。
カツオ市販仕掛け(提供:TSURINEWSライター・ロンリー侍ドクター・近藤惣一郎)今回は、フロロカーボンライン18号 2.5m 針 伊勢尼 ケイムラ15号をセレクト。通常サイズの群れを狙う際は、魚の型に応じてハリスの号数を変更しよう。接続は、トローリングスナップやハワイアンフックなど強度と回転性に優れたものを選ぶこと。
カツオコード
カツオ釣りの釣果を大きく左右する、最後の手繰りに欠かせないアイテム。
カツオコード(提供:TSURINEWSライター・ロンリー侍ドクター・近藤惣一郎)ミチイトと天秤の間に、長さ1mの80~100号の「カツオコード」を入れるのがオススメだ。「テトロン(ポリエステル)芯×ナイロン外皮」により、適度な硬さ(コシ・ハリ)があり、ナイロン芯に比べると伸びが少なく、魚のアタリ(魚信)がダイレクトに伝わる。
デカカツオの強烈なファーストランや、取り込み間際の最後の突っ込みの際、このカツオコードが入っているだけでクッション効果と手繰りやすさが劇的に変わりバラシを減らす。
デカカツオ釣りの極意
デカカツオ、特大カツオであっても、カツオ相手なので強気でガンガン巻き上げる釣りとなる。大きいことを意識しすぎて、マグロ釣りのように相手の様子を伺ってドラグ調整をしてイトを出し入れしたり、仕掛けが切れることを恐れて弱気になると逃すことになる。
筆者と野口さんの最終釣果(提供:TSURINEWSライター・ロンリー侍ドクター・近藤惣一郎)強度のある仕掛けを用いて、ガンガン巻いて、即決勝負をするのがカツオ釣りなのだ。
ハリ結び・仕掛け強度を万全に
南方延縄結び、環付きハリ結びを完全に習得しよう。釣行前やオマツリ後には必ずミチイトの傷をチェック。各接続具の点検も怠らずに。
エサの付け方
付けエサは大きさに拘らず 小さくても形がしっかりしたものを選ぶ。ハリを隠すように丁寧に一匹丸掛けしよう。
カツオ オキアミ丸かけ(提供:TSURINEWSライター・ロンリー侍ドクター・近藤惣一郎)ハリスは18号がおすすめ
ロッドと電動リールの性能を活かしたやりとりと、手繰り、タモ入れ時の上手なハリステンションコントロールができることが、ハリスを18号にする意味だ。いたずらにハリスを太く(20号以上)することより意味を持つ。太ハリス=切れないと単純に考えて20号以上の太ハリスにするとアタリが出にくくなる。
なお号数に関係なく、慌ただしい釣り最中でも常に針のチモトやハリスの傷をチェックして傷んでいたら即交換する。
まきエサワークは丁寧に
そのパワーに惑わされ熱くなるが、雑な釣りはよくない。海中のまきエサと付けエサの動きを常にイメージし、通常のカツオ釣り以上に丁寧かつ正確なまきエサワークを実践する。ハリスが短い分、またタナが浅い分、しゃくりを含めたロッド操作の動きが直に付けえさに伝わるため、激しい動きはよくない。ゆっくりビシをあげたり、落として止めるだけでも、まきエサは出ていく。
自分が使用するビシの種類(ステン缶、プラビシ、あんどんビシ)の特徴を知って、当日の釣り座、潮向き、船長の操船によるミチイトの出方、傾き方も考慮しながら、その都度その都度 最適なまきエサワークやアタリの出し方を探り続ける。
まきエサを振るタイミング
船長の合図に遅れることなくビシを投入することは大切だが、しっかりミチイトが張って仕掛けが潮に馴染むまで待ってから、まきエサワークを始める必要がある。それを待たず焦って竿をしゃくっても、まきエサ煙幕の中に付けエサは自然に入り込まない。
またイトフケがある状態ではアタリも分からず、フッキングもできない。場合によっては少し時間が経ってから船下に魚が入ってくることもあるので、タイミングを見極めてまきエサワークに入ろう。
巻き上げはハイスピード
巻き上げはハイスピードが基本なので、巻き上げ途中での口切れによるバラシはある程度は仕方ない。
デカカツオとのやりとり(提供:TSURINEWSライター・ロンリー侍ドクター・近藤惣一郎)ただその中でも少しでもそれを減らすためには、バットパワーがありながらも、魚の引きに応じ「穂もち」まで柔軟に曲がり込む粘りがある大物ロッドを手持ちで使用することが必要。
取り込み時のコツ
最もデカカツオをバラすタイミングはカツオが水面近くまで上がりロッドをキーパーにおいて、ハリスを手繰り寄せる時だ。それまでは竿の弾力を活かせたが、それがなくなるため、魚の動きを無視して無理に手繰りよせれば口切れやハリス切れが高確率で起きる。
魚がこちらを向き、上に走ったタイミングで素早く手繰り上げ空気を吸わせると、弱りやすい。その後、遊ばせることなく、中乗りさんや同乗者が構えるタモに頭から誘導し、すくい上げてもらう。
デカカツオ確保(提供:TSURINEWSライター・ロンリー侍ドクター・近藤惣一郎)1度でうまくいかない時は、無理せず。もう一度遊ばせて、頭をこちらに向け泳いでくるタイミングを見計らって素早く、頭からタモに誘導する。この時ハリスやミチイトでなくチドリ天秤や先述のカツオコードを掴むと格段にやりやすく、魚をコントロールできる。
<ロンリー侍ドクター・近藤惣一郎/TSURINEWSライター>


