冬シーズンは影も形もなかった伊勢湾奥のアジ。今年はというと夏から好調のスタートで期待できそうだ。今釣れているアジはアベレージ10cm程度で、大きくても15cmまでの豆アジ。この豆アジは大きく育とうとしている真っ最中で、警戒心よりも食い気が勝っている。目につくものは何でも食べようとして反応は非常に多い一方で、口が小さいので掛けるのが難しい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・松尾尚恭)
四日市港でアジング釣行
バイトだけは多く出るので、あの手この手で釣り上げようとついついムキになってしまう。狙い通りにルアーを通し、誘って、掛けて、釣り上げる。釣りの本質的な楽しさをしっかり備えているので、魚の小ささなんて関係なしに楽しいのが、豆アジングだ。
9月1日の夜、満潮からの下げ狙いで三重県四日市市の四日市港へと向かうと、釣友の浅井さんが釣りをしていたのであいさつ。聞くとアジの顔を見たところで大きなボラの群れが乱入、ヒットしてわやになったとのことで、少し離れた常夜灯の明暗でスタート。明暗の境目でポツポツとアジのバイトは得られ、なんとか5匹釣ったところで反応がなくなってしまった。
というのも、空の雲が途切れて月明かりが差してきてしまい、明暗の効果が消滅。月夜はこれがあるのでポイントを選ぶ際は考慮しないといけない。こういうときは、常夜灯の光源と月の方向が同じポイントや、月の光によって明暗が生まれるポイントが狙いめとなる。移動して月の光が当たらない常夜灯に来てみると、これが正解。ほぼ毎キャスト食ってくるうえ、食い方が良い。アジングでひと言に「バイト」と言っても強弱がある。
バイトに2パターン?
食えばまず掛かるような「本気食い」と、バイトとして感知はできるものの弱々しく、全然掛かりにくい「カスバイト」があるのだ。食い方の強弱は、攻め方を変えたりポイント変更の目安にできるので、しっかり感じ取りたい要素。そして今は完全に本気食い状態。
下げ潮が十分効いているので、潮上にキャストしてボトムちょい上まで沈め、後は流れに同調させるように巻いてくるだけでキュンとラインが走る。これでかなりペースアップでき、あっという間にツ抜けしてヒット連発。この快釣には思わずニンマリだ。
悶絶バイト攻略が楽しい(提供:週刊つりニュース中部版APC・松尾尚恭)ちなみに前回はまさかの3匹で終わっていたため、そのうっぷんも晴れるというもの。前回は状況が悪かったかというとそうでもなく、隣で釣っていた友人にボコボコに釣り負けてしまった。これはいかんと釣りを見直し、今回は改善して見事に釣果へとつなげることができた形だ。
口切れ阻止して27尾手中
具体的には、フッキング動作とドラグ設定。アジは口が弱く、強いやり取りで口切れするというイメージを持つ方も多いだろう。実際アジが小さいほどその傾向がある。バシッと強くフッキングするのは人間側としては気持ち良いものだが、豆アジとしてはたまったものではなく、やはり口切れしてしまう。
ここは豆アジ側の都合に合わせ、バイトがあったらまずティップを少し曲げるようにして聞き、魚の重みがあればリールでの巻きアワセで掛けていくようにした。ドラグも都度調整していき、フッキングするけど口切れは起こさないバランスの取れる荷重が、だいたいドラグ値60~70gの間であることをつかんだ。
27引きキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版APC・松尾尚恭)こうすることで、今回はバイトに対するヒット率、キャッチ率も飛躍的にアップし、最終的に27匹をキャッチすることができた。あと3匹釣ってツツツ抜けしたかったが、潮のタイミング的に反応がほとんどなくなり、粘っても釣果が見込めなかったので今回は納竿。
たった10cmの豆アジ相手に何をムキにと思われるかもしれないが、適当にやると全然釣れず、しっかり工夫すれば釣果が伸びる。実際やってみるとこれが本当に楽しい。悶絶を楽しめる方は、ぜひ今の豆サイズをアジングで狙ってみてほしい。
<週刊つりニュース中部版APC・松尾尚恭/TSURINEWS編>
四日市港



