芦ノ湖を道場に、全国からアメリカンルアー好きのバスアングラーが集う強化合宿『芦ノ湖ブートキャンプ』。隊長のヒロ内藤氏も例外に漏れず、今年もブートキャンプならではの珍事が続々発生!
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・川添法臣)
HIROismの新作スピニングロッド
昼食後は、ヒロ内藤氏のボートに便乗。氏はHIROismのスピニングロッドに、BOMBER社のクランクベイト「ファットA(5F)」を結んでいた。
ファットA(5F)(提供:TSURINEWSライター・川添法臣)2027年春に発売予定のHIROismのスピニングロッドは、5.2ftが2機種と6.6ftが1機種の全3機種。抵抗の大きなルアーを結んでいるので、てっきり最もパワフルなモデルかと思いきや、「カリプソSJS」という、シリーズ中で最も軽量なルアーに対応するロッドだという。
「投げてみる?」
そう言ってロッドを手渡され、桟橋から試投させてもらった。
ハードルアーの操作性を重視
内藤氏のセッティングは、2500番クラスのスピニングリールにPE1号のメインライン、そして18lbのナイロンリーダーを数十cm。20mほどキャストしてみたところ、ダイビング系クランクベイトをミディアムスピードでリトリーブしても、ロッドがルアーの抵抗に負ける感覚はまるでない。従来のバス用スピニングロッドで、シャッドを早巻きしている程度の手応えだ。
さらに、ルアーが最大潜行深度へ到達したタイミングでジャークを加えるなど、能動的なアクションを仕掛けられるだけの余裕も感じられた。
内藤氏によれば、ハードルアー用に設計されたHIROismのスピニングロッドは、従来のバス用スピニングロッドとは、そもそも「用途が違う」のだという。
スプーンなどの巻き物に使われるトラウトロッドとも、ライトリグやシャッド、ミノープラグに使われる一般的なバス用スピニングロッドとも一線を画す。魚の乗りやすさよりも、ハードルアーを意図どおりに動かす操作性に軸足を置いた、独自路線の性能を体感することができた。
釣果よりコミュニケーションを重視したイベント釣行
「芦ノ湖ブートキャンプ」では、釣果を競うこと以上に、参加者と内藤氏とのコミュニケーションに重きが置かれている。
参加者は、氏の配信コンテンツや過去の書籍、ビデオグラムを見て抱いた疑問を直接質問し、理解を深めることができる。
それだけではない。同じボートに乗り、同じポイントで竿を並べているからこそ得られる学びも多い。
芦ノ湖での様子(提供:TSURINEWSライター・川添法臣)たとえば、ミスキャストでオーバーハングの奥に引っ掛けてしまったルアーを、どのように回収するのか。リトリーブ中、竹杭に接触したダーターをキックバックさせず、杭に沿わせて浮上させるにはどうするのか。
あるいは、ラインスラックをうまく出せないとき、どこを修正すればよいのか……改まって講義を受けるような場面ではないからこそ、日頃の釣りに直結する細かな知識や技術を、自然な会話の中から吸収できる。
さらに、昨年秋、ヘドン社の創業者ジェームス・ヘドン氏のひ孫にあたるチャック・ヘドン氏と芦ノ湖で釣りをした際の秘話など、ここでしか聞けない話に触れられることも、このイベントの大きな楽しみのひとつだ。
実演が参考になる(提供:TSURINEWSライター・川添法臣)その反面、内藤氏が魚と真剣に対峙し、バスを手にする場面を撮影するのはなかなか難しい──過去4回の参加と取材を通じて、そのことは理解していたつもりだった。
しかし、2026年のブートキャンプは、ひと味違う様相を呈していた。
ヒロ内藤氏が大物をキャッチ!?
閉会時刻が近づき、降り始めた雨を避けて桟橋へ戻ると、「内藤さんが大きいのを獲ったらしい」という話題で参加者たちが盛り上がっている。内藤氏はまだ帰着していなかったが、獲物は桟橋に舫った和船のライブウェルに入っているという。早速、見に行ってみた。
巨大スッポン参上
ライブウェルの蓋を開けると、中にいたのは──巨大なスッポンだった。
噛まれると危険なので計測はできなかったが、甲羅だけでも60cmはゆうに超えていそうな、文句なしのランカーサイズだ。
巨大なスッポン(提供:TSURINEWSライター・川添法臣)帰着した内藤氏に話を聞くと、湖面に浮いていたスッポンが、内藤氏の投げたルアーのラインに前脚を掛け、そのまま絡みついてしまったらしい。これを「釣果」と呼べるかどうかはさておき、芦ノ湖にスッポンが生息し、しかもこれほど大きく成長するという事実を目の当たりにすると、単なる珍事として片づけてしまうには惜しい体験のようにも思えた。
最終結果
「芦ノ湖ブートキャンプ」2日目にバスをキャッチしたのは3名。
参加者のIさんがCottonCordell「ペンシルポッパー(C64)」で、SさんがREBEL「ポップR(P60)」で、そして私はCottonCordell「ウォーリーダイバー」で、それぞれバスを手にした。
2日間の釣果は、合わせて6匹。けれど、雨の芦ノ湖で交わされた言葉や笑い、仲間の一匹を自分のことのように喜んだ時間は、その数字だけでは語り尽くせない。
来年もまた、少し腕を上げたルアーマンたちが、お気に入りのアメリカンルアーを携えて、この道場へ帰ってくるのだろう。
バス手中(提供:TSURINEWSライター・川添法臣)最後に、アングラーたちの釣行をアシストし、アメリカンルアーへの学びを手助けしてくれるアメリカンルアーショップ「SAVAM(サバン)」笠原氏と、そのお手伝いをしてくださる「おおばボート」の鈴木氏をはじめスタッフのみなさん、そして毎年、新たな気付きとバス釣りの楽しさを教えてくださるヒロ内藤氏への感謝を述べたい。今回もありがとうございました。
関連情報
ヒロ内藤氏・ルアー塾&講演会(2006年10月17日@たてばやし向井千秋記念こども科学館)
<川添法臣/TSURINEWSライター>
芦ノ湖



