芦ノ湖を道場に、全国からアメリカンルアー好きのバスアングラーが集う強化合宿がある。それが、アメリカンルアーショップ「SAVAM(サバン)」が主催する『芦ノ湖ブートキャンプ』だ。隊長のヒロ内藤氏をはじめ、なぜ彼らはアメリカンルアーにこだわるのか。その魅力を深掘りする!
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・川添法臣)
初日のキャッチは3名で3本!
「芦ノ湖ブートキャンプ」1日目。午前5時30分にスタートして、1時間の昼食休憩。午後5時の帰着までの間にバスをキャッチしたのは3名。
参加者UさんがSMITHWICK「ディープサスペンドラトリンログ」にて。毎年ブートキャンプに参加しながら運営の手伝いをしている「おおばボート」スタッフの鈴木さんがHeddon「ベビートーピード」で。そして参加者KさんがREBEL「ポップRP60」にて。
芦ノ湖ブートキャンプの様子(提供:TSURINEWSライター・川添法臣)3人には内藤氏より副賞として限定版のREBEL/ハンプバックが贈呈された。
なぜ彼らはアメリカンルアーにこだわるのか?
代表的なアメリカンルアーメーカーにHeddon社がある。ルアーと一言で言っても、スプーンやジグに代表されるメタルルアー、ソフトプラスチックを用いたソフトベイト(日本では一般的に”ワーム”と呼ばるプラスチックワームやリザード、クロウ、シャッドの類い)。
アメリカンルアー(提供:TSURINEWSライター・川添法臣)スピナーベイトやバズベイト、アンブレラリグなどのワイヤーベイト。広義にはフライフィッシングで用いられる多種多様な毛鉤に至るまで様々ある。
その中で「プラグ」とカテゴライズされる”木片に釣り針を付けたルアー”を初めて商品化したメーカーがHeddon社で、やがて世界最大級の釣具メーカーへと成長し、1984年にEBSCO(現PRADCOグループ)へ売却されるまで、アメリカンルアーの歴史を牽引し続けた。
Heddon社の創設者のバスルアー考
そのヘドン社が1902年(日本では明治35年)にリリースしたルアー「Dowagiac」。Heddon社の創設者:ジェームス・ヘドン氏によるルアーの紹介文に以下の記述がある。
<原文>
“In angling for bass, or any other game fish, nothing is gained in constructing the bait to resemble any living thing.
In the Black Bass, combativeness is a much stronger passion than alimentiveness, therefore, that lure which excites his belligerency, rather than appealing to his stomach, is best calculated to place him in the creel. It is commotion in the water and not resemblance to frogs or minnows, which attracts the bass and excites his belligerent instincts. Imitation minnows, frogs, etc., may have a tendency to catch the angler who does not know the nature and habits of game fishes, but it is certain these imitative qualities perform no part in provoking the “strike.””
(Clyde Harbin, Heddon Catalogs 1902–1953: 50 Years of Great Fishing)
<和訳>
バスやそのほかのゲームフィッシュを釣るうえで、ルアーを生き物そっくりに作ることには、何の意味もない。
ブラックバスは、食欲よりも闘争本能に強く突き動かされる魚である。ゆえに、餌として胃袋に訴えるルアーより、敵意や攻撃心をかき立てるルアーのほうが、釣果につながりやすい。
バスを引き寄せ、バイトを誘発するのは、水を掻き乱す動きであって、カエルや小魚に似せた外見ではない。
小魚やカエルを模した疑似餌は、得てして魚の本性や習性を知らない釣り人を惹きつけがちではある。だが、その「似ていること」自体は、バスをストライクさせるうえで、何の働きもしていないのだ。
(出典:クライド・A・ハービン『Heddon Catalogs 1902–1953: 50 Years of Great Fishing』/訳:川添法臣)
魚の闘争心に訴える
実に、バス釣りの楽しみ方は多様性に富んでいて、そのどれもが面白く奥行きがあって、楽しみ方に違いはあれど優劣は存在しないことを念頭に置いてこの先の話をしたい。ヘドン社のプラグに代表されるアメリカンルアーの多くは”疑似餌でなく、魚の闘争心に訴えるもの”であることが、アメリカンルアー愛好家の心を掴んでいると見受けられる。
彼らは魚の居場所を特定し、選りすぐりのルアーを投げ込み、これを駆使してバスをおびき出し、フッキングの後にファイト、ランディング、リリースまでのタスクを完結させることに、バス釣りの楽しみと悦びを見出している。それゆえ、餌でバスが釣れたとしても、また餌にそっくりな疑似餌を水に浮かべて魚を手にしても、彼らの釣り心が満たされることはない──そんな属性のアングラーなのだ。
ブートキャンプ2日目も小雨のスタート!
「最高のコンディションですね!」ブートキャンプ2日目、午前5時30分。内藤氏のペップトークの後、小雨の芦ノ湖へ散開したボート7艇。
小雨のなかスタート(提供:TSURINEWSライター・川添法臣)筆者は同船のIさんが前日良かったと言う小杉の鼻へ。そこから立石湾を経て亀ヶ崎、深良へと北上し、水門の右脇で筆者の投げたクレイジークローラーに反応して浮上するバスは居たもののバイトには至らず。
サイトフィッシングでバスをキャッチ!
七里ヶ浜に差し掛かったところで雨と風が止み、浅場の湖底が見えるチャンスタイムに遭遇。ここで筆者は Cotton Cordell/ウォーリーダイバーを結んだタックルに持ち替え、サイトフィッシングに転向。沈み根に着く魚にフッキングし、これをキャッチした。水面に誘い出す釣りは完遂出来なかったものの、魚を手にする悦びは味わえた。
バスキャッチ(提供:TSURINEWSライター・川添法臣)昼食後はヒロ内藤氏のボートへ便乗。氏はHIROismのスピニングロッドに、BOMBER社のクランクベイト、ファットA(5F)を結んでいた。
次回予告
新作ロッドの試投インプレと、午後の釣りで発生した珍事の数々は次回の記事で紹介!
関連情報
ヒロ内藤氏・ルアー塾&講演会(2006年10月17日@たてばやし向井千秋記念こども科学館)
<川添法臣/TSURINEWSライター>
芦ノ湖



